ガス会社社員の現状と将来性

ガス業界の現状

日本のガス市場は大きく分けて、各地域のガス会社が管轄地域にガスを供給する「都市ガス」と、導管の通っていない地域にガスボンベを設置してガスを供給する「LPガス」の2種類に分けることができます。

そのうち、ガスの販売量においては都市ガスが全体の80%以上を占めるとされ、管轄地区に独占的にガスを供給するという形が根付いています。

また、都市ガス市場の大半のシェアは「4大ガス会社」といわれる東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスが占めているものの、基本的には地域独占で事業展開できることから、ガス業界は比較的安定性の高い業界として認知されてきました。

これが、これまでのガス業界のおもなあり方です。

ガス業界の大きな変化

2016年4月、電力の小売全面自由化がスタートし、電力会社を取り巻く環境は大きく変わりました。

そこから遅れること1年、2017年4月には都市ガス小売市場の自由化が決まり、消費者が都市ガス会社を自由に選べる時代が到来します。

すでにLPガス市場は自由化されているものの、規模の大きな都市ガス市場が自由化されることにより、今後はガス業界も変化の波にさらされていくことが予測されています。

電力自由化を機に、すでに大手都市ガス会社は電力市場への参入を開始しており、ガスと電気のセット販売などで電力市場の顧客を取り込む動きに出ていますが、今後は電力会社もガス市場へ進出するケースがさらに増えていくものと考えられます。

いずれにせよ、これまで独占的に事業を営むことができた都市ガス会社にとって、ガス自由化は決して見過ごせない重要なイベントになるものと考えられます。

これまでのような地域独占での事業展開の形が崩れ、競争が激化することが予想されるなか、さらなる企業努力やサービス向上が求められるようになるといえるでしょう。

これからガス業界を目指す人は、電力業界の動きと合わせて新しい情報を追っていく必要があるといえます。