電機メーカー社員のつらいこと・大変なこと・苦労
電機メーカーのつらいこと・大変なこと
個性を発揮しにくい
電機メーカー、とくに総合電機メーカーは組織の規模が大きく、従業員数も数万人といった単位になります。
こうした企業では、組織体制がしっかりしている反面、自分の思い通りに仕事を進めることは難しく、意見も通しにくくなります。
また、創業からの理念や製品のコンセプトに縛られ、自由に個性的な製品を作ることはなかなかできません。
組織にしっかりとフィットし、周囲と協調しながら仕事を進める力が問われます。
電機メーカーはさまざまな部門の社員が協力して働いており、他部門との連携が不可欠です。
「個人で自由に動きたい」という思いが強い人にとっては、その点がつらいと感じるようです。
転勤が発生することも多い
一定以上の規模の電機メーカーは、営業や物流の効率を高めたり人件費を抑えた生産体制を整えたりする狙いから、全国各地、場合によっては海外に営業拠点や生産拠点をもつようになります。
すると、そこで働く従業員が必要になるため、本社や各地の拠点から人材が動くことになり転勤が発生します。
転勤の頻度は会社や個人によって異なりますが、多い人なら2~3年に1回は転勤があります。
家庭のある人の場合は単身赴任になるケースもあって大変です。
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電機メーカーの悩み
競争が激しくなり、今後も安泰とは限らない
電機メーカー全体としては需要も安定し、従業員の待遇もよいのですが、それでも以前ほどの安定感はなくなっています。
海外メーカーの進出や、企業の生産拠点の海外移転、工業の効率化などによって国内電機メーカーの市場が縮小しつつあるからです。
また、多くの分野でITを利用した製品が登場しており、電機メーカーは転換を迫られる一方でITに強い海外勢が強力な競合となっています。
こうした中で経営状態が悪化するメーカーも多く、ある製品における撤退や事業部の売却なども起こっており、先行きに不安を感じている人も多いようです。
勉強を続けるのがつらい
技術職を中心に、電機メーカーは常に業務分野の勉強が欠かせません。
専門性の高い文献や資料を読み、理解し、製品への応用などを考え検証しますが、「これは使える!」と思ったものが周囲に理解されずに却下されるケースもあります。
勉強量は必要ですが、学んだものが必ずしも使われるとは限らないため、学び続けることをつらく感じてしまう人も多いです。
電機メーカーを辞める理由で多いものは?
さらに自分の個性や能力を生かせる場がほしい
大手の電機メーカーでは、さまざまな部署や技術者との調整が求められ、自分の思う通りに業務を進めることができないケースも多いです。
また、開発がうまくいっても、それによる特許や収益が会社に行き、開発者には還元されないケースも少なくありません。
そのため、さらに自分の個性や能力を生かし、働きが評価される職場を求める人もたくさんいます。
先行きが心配になった
電機メーカーでは、事業全体としては好調に見えても、各製品で見た場合には好調とはいえないこともあります。
赤字が続く製品にかかわる事業部や工場などでは、分社化や売却などが行われ、急に社員の雇用環境も変わることがあります。
そのため、事業や自分の担当分野の先行きが不安になった場合に、より安心して働ける職場を探して転職する人は多いです。