文房具メーカーで働くには(大学学部・学歴)

文房具メーカーは、わたしたちの生活に身近に商品を扱うこともあって、学生や若者に人気がある企業のひとつです。

この記事では、文房具メーカーを目指す人が、どのような大学学部で学べばよいのかや、就職・転職のためのポイントなどを解説しています。

文房具メーカーで働くのに向いている人、求められる資格などについても取り上げているので、進路選択の際にぜひお役立てください。

文房具メーカー社員になるまでの道のり

文房具メーカー社員になるには、どのような道のりをたどればよいのかを解説します。

新卒採用・中途採用別に紹介しているため、就職や転職を検討する際に参考にしてみてください。

新卒採用の場合

文房具メーカーでは、大手企業を中心に新卒採用が行われています。

新卒採用における採用人数は企業規模や事業計画などによっても変わってきますが、例年、最大手で30名~40名程度、それなりの知名度のある企業で10名~20名くらいとなっています。

また、文房具メーカーでは大きく分けて「事務系(営業・企画・管理など)」と「技術系(研究・設計・開発など)」の仕事があります。

ただし、大手では「総合職」という形で一括採用が行われ、本人の適性や能力などを踏まえて入社後に配属先が決定するのが一般的な形です。

いずれにしても、学校を出てすぐに文房具メーカーへ就職する場合には、さまざまな業務に携わる可能性があると考えておいたほうがよいでしょう。

なお、あまり大きくない規模の文房具メーカーでは、年度によっては新卒採用を行わないこともあります。

経験者は職種別採用が中心

すでに社会人経験がある人や、学校を卒業してから時間が経っている人が文房具メーカー社員として働きたい場合には「中途採用」の枠で採用試験に応募することになります。

中途採用は基本的に職種別採用が行われており、通常、営業職であれば営業経験者、マーケティング職であればマーケティング経験者が求められます。

文房具メーカーは、一部の大規模な会社以外、中途採用はそこまで活発に行われているわけではなく、研究や生産、マーケティング関連の職種での募集が多いようです。

また、定期的に求人が出るとは限らず、事業を拡大するタイミングや退職などによって人員が不足した場合に募集がかけられることが多いです。

どの程度のスキルや経験が求められるかは企業によって異なります。

文房具メーカー社員になるまでのルート

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文房具メーカーの求人の状況

新卒の採用人数は大手でも数十名程度が一般的

文房具業界の採用活動の特徴のひとつは、他業界の超大手企業のように、毎年数百名といったような大規模な新卒採用を行うことはほとんどないことです。

文房具メーカーは、知名度のある大手企業から中小企業まで、たくさんの企業が存在しています。

しかしながら、大手であっても、新卒採用で入社する人数は10名~30名程度となっています。

そのため、人気がある企業では採用倍率がとても高くなる傾向が見られるため、注意が必要です。

雇用形態は正社員が中心

文房具メーカーの雇用形態は、新卒採用の場合、基本的に正社員となります。

入社後は、社内でさまざまな業務を担当し、ステップアップしていく流れとなるでしょう。

中途採用の場合も正社員の求人は多いですが、なかには契約社員として雇用されるケースもあります。

そのほか、派遣社員やパートタイマーで働ける職場もありますが、それらは人手が足りないといった時に求人が出されることが多く、就職のチャンスはさほど多くありません。

なお、中途採用については、企業側が求めるスキルや経験を持つ人からの応募があった際に採用を検討するくらいの考え方をしているところこともあるようです。

文房具メーカー全体として採用人数がそこまで多いわけではないため、「どうしてもこの会社で働きたい」という強い希望がある場合には、企業研究をしっかりとして志望動機もきちんと作り込むなど、努力が必要です。

文房具メーカーで働くための学部・学歴

採用試験では学歴が問われますが、企業によって「大卒以上」を対象としている場合と、「高等専門学校卒・専門卒以上」を対象としている場合があります。

基本的に新卒は「総合職」として一括採用され、入社後に本人の適性や希望、会社の状況などに応じて配属先が決まることが多いです。

そのため、文系と理系どちらで学んできた人でも活躍できるフィールドがあることは魅力だといえるでしょう。

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文房具メーカー社員になるのに有利な資格やスキルはある?

文房具メーカーを目指すにあたり、有利になる資格や求められるスキルについて解説します。

文房具メーカーで働くのにおすすめの資格は?

文房具メーカーへ就職するうえで、何か特別な資格が求められることはほとんどありません。

学歴や年齢制限などの応募要件さえ満たしていれば誰でも文房具メーカーで働くチャンスがありますし、業務上必要なスキルや知識は、入社後に研修や教育を受けたり、実務を通したりして身につけていくことができます。

ただし、なかには普通自動車免許だけは取得を求められる企業もあるようです。

文房具メーカーの技術職に有利な資格

新卒採用で入社した場合、たいていは「総合職」という形で一括採用され、入社後に配属先が決定します。

ただし、なかには専門知識を要する仕事もあります。

たとえば、研究職や技術職は理工系学部出身者がスキルを生かせるフィールドで、とくに機械・電気・化学・建築を専攻している人が、技術職の分野で活躍しやすいようです。

技術職はとくに専門性が高い仕事となるため、学生のうちに資格を取得したり、功績を残しておいたりすると、よりアピールにつながるでしょう。

しかし、入社後には学生時代の研究分野とはまったく異なる分野の仕事をしている人も少なくありません。

必ずしも研究成果をそのまま現場で生かせるとは考えない方がよいでしょう。

文房具メーカーの総合職に有利な資格

営業職や企画職などに携わる事務系では、学部・学科や専攻が問われることは普通ありません。

あらゆる学部・学科の出身者が活躍しており、特別な資格もとくに必要ないです。

ただし、一部の文房具メーカーは海外に拠点を設けるなどグローバル展開に力を入れているため、英語をはじめとする語学力があると業務の幅が広がったり、評価対象となったりすることがあります。

また、そうした企業では職種問わず、多くの部門で海外勤務や海外出張のチャンスがあるため、活躍するために語学はできるに越したことがないでしょう。

学生のうちから英検TOEICなどにチャレンジしておくと、現場で生かせるチャンスがあるかもしれません。

近年、販路を広げるためにアジア圏に進出する文房具メーカーも増えているため、中国語などの第2外国語に力を入れておくのもよいでしょう。

文房具メーカーのデザイン職に有利な資格

デザイン系の職種については、新卒では美術系大学やデザインの専門学校からの推薦のみの採用を行うことが多いです。

中途採用でも、そうした仕事の経験者やスキルを持っている人が採用されています。

文房具メーカーのデザインはプロダクトデザイン(PD)とよばれ、それに関する民間資格「プロダクトデザイン検定」などがあります。

こうした資格を取得すれば、就職活動の際に活用できますが、新卒才能の際には現実にはポートフォリオ(作品集)のほうが重視されるため、あらかじめ取得しておく必要性はそれほどありません。

就職活動のためというよりは、ある程度経験を積んだり、キャリアアップをしたりする上で自分の実力を試すために取得する人が多くなっています。

文房具メーカー社員に向いている人

文房具メーカー社員に向いているのは、オリジナリティある発想ができる人です。

日常の些細なことや、ちょっとした不便に気付き、それをもとに創意工夫ができる人です。

すべての人が商品開発に関わるわけではありませんが、人と異なった視点を持っていたり、人とは違うオリジナリティがあったりすれば、どの部署でも活躍しやすいでしょう。

文房具メーカー社員に向いている人・適性

文房具メーカー社員のキャリアプラン・キャリアパス

入社すると、一般的な企業と同様に研修やOJTが行われ、それぞれの部署で専門性を高めていきます。

大手企業では、半年~1年程度かけてひとり立ちするまでていねいに指導するところもあります。

それぞれの部署で数年ごとに業務を学ぶのが基本ですが、なかには異動することなくその部署のみで仕事をしてキャリアを積んでいく人もいます。

文房具メーカー社員は高卒から目指せる?

文房具メーカーでは、たいていの場合、採用条件(応募資格)を大卒か専門学校卒としています。

文房具メーカーは人気も高いため、高卒から就職するのは難しいといえるでしょう。

ただしメーカーではなく、文具を製造する中小の会社やデザイン事務所などでは、高卒からでも採用されるケースはみられます。

中学生や高校生で文房具メーカーで働きたいと考える人は、早いうちにどのような進路を選ぶかよく考えておいたほうがよいでしょう。

「文房具メーカーで働くには(大学学部・学歴)」まとめ

文房具メーカーでは、学校を出たばかりの人を対象とする新卒採用のほか、社会人経験者を即戦力として採用する中途採用の両方が実施されています。

業界の大手メーカーでも、採用人数はさほど多くない場合があるため、就職・転職活動の際には、十分な企業研究をするなどしっかりと準備をして臨むことが重要です。

新卒採用の場合は学部や学科を問わず、幅広い学びをしてきた学生が採用されています。

求められる資格やスキルは基本的にありませんが、中途採用で専門的な職種を目指す場合には、関連する実務経験や高度なスキルがあると優遇される場合もあります。