男性のパティシエのメリット・デメリット

パティシエには男性が多い

パティシエは、料理人と同じく女性よりも男性のほうが多い職業です。

最近では女性パティシエの活躍も目立つようになっていますが、それでも現場では男性パティシエのほうが多いようです。

その理由はいくつか考えられますが、ひとつに、パティシエの世界は華やかなイメージとは裏腹に、厳しい師弟関係があるという点が挙げられます。

パティシエとして洋菓子店などに入店すると、まずは見習いとして下積み生活を送ることになります。

まずは店の掃除や調理道具の準備・片付け、洗い物といった仕事を任され、その後も生クリームの泡立てやフルーツのスライスといった、地味で単調な作業を一日中こなすことになります。

パティシエは、こうした時期を乗り越えてようやく一人前とみなされます。

見習い期間中は先輩から厳しく指導されることも多いため、強い精神力が求められます。

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男性がパティシエとして働くメリット

体力勝負の要素が大きい

また、パティシエの仕事は体力勝負の要素もおおいにあります。

たとえば、10キロを超えるような粉や砂糖の入った大きな袋を担いで運ぶこと、大きな泡だて器でひたすらクリームを泡立て続けることは日常茶飯事ですし、勤務時間中は何時間も似たような姿勢で立ちっぱなしとなるため、足腰への負担はかなり大きいです。

また、新人のうちは先輩たちが来る前の早朝に出勤し、夜も遅くまで残って片付けや自分の練習をすることになります。

勤務時間は10時間を超えることも珍しくなく、休みも一般的な会社員に比べると少ないとされるため、仕事が好きでなければ続きませんし、心身ともに健康である必要があります。

男性に向いている仕事でもある

一人前のパティシエになるまでには相当な努力と粘り強さが必要ですが、男性でも女性でも仕事が続く人は続きますし、なかにはすぐに辞めてしまう人もいます。

男性だからといって、特別に何かが有利になるわけではありませんが、女性と比べれば基礎体力があるといった点では男性に向いている仕事だといえるでしょう。

また、勤務時間の長さや不規則な勤務体系から、結婚や出産をした女性は現場を離れてしまうことも多いようです。

その点でも、男性のほうがパティシエの仕事を続けやすいといえそうです。

洋菓子の世界で生きていくパティシエは、ひとつのことを極めるのが得意とされる男性に向いている面も多々あるといえるでしょう。

男性がパティシエとして働くデメリット

男性のパティシエは実際にたくさん活躍しているので、パティシエを目指すのに男性だから不利になるということはほとんどありません。

しかし、パティシエの給与は決して高いとは言えないため、同年代の平均年収以上を稼ぎたいという人には不向きかもしれません。

新人の下積み時代は月給が15万円〜17万円程度となることも多く、貯金をするのも難しいでしょう。

一人前になった後も、パティシエの年収は一般的な会社員の平均額よりも低いとされています。

仕事もハードなため、繁忙期などは「家に帰るのは寝るときだけ」という毎日になることを覚悟する必要もあります。

将来的に結婚をして家族を持ち、余裕のある生活を送りたいという男性にとっては、パティシエの仕事は楽ではない可能性があります。