警察学校は厳しい? どんな訓練がある?

警察学校は厳しい?

都道府県警察に警察官として採用されると、全員が警察学校に入り、全寮制で6か月~10か月間の研修を受けます。

そこでの集団生活や訓練に対して、厳しいのではないか、とてもついていけないのではないかと不安を抱く人も少なくないようです。

しかし、警察学校はあくまで警察官としてふさわしい心構えや知識、スキルを身につけるための「教育の場」であり、採用試験のように結果で優劣をつけ、参加者をふるいにかけることが目的ではありません。

担当教官はときに厳しく、訓練で体力を酷使することもありますが、それらは警察官として新しい道を歩んでいくために不可欠な通過儀礼であり、慣れないことに戸惑いを覚えるのは誰で同じです。

当然ながら教官もそのことは重々承知していますので、警察学校の場で問われるのは、実力や結果ではなく、多少うまくいかなくても前向きに取り組み続けようとする姿勢です。

採用試験に合格した人であれば、知識面、体力面、適性面すべてにおいて問題はありませんので、訓練を過度に恐れる必要はまったくないといえるでしょう。

以下では、警察学校で行われる各訓練について、具体的な内容をご紹介します。

警察学校における訓練の種類

基礎体力づくり

マラソンなどを行って、警察官に必要な強靭な足腰、持久力を身につけます。

警察学校の敷地内を早朝に走る「駆け足訓練」などが代表的です。

警察学校では、入浴や、食事、授業と授業の間の移動など、さまざまな局面で迅速な行動が求められるため、日常的に走り回ることも多いでしょう。

武道訓練

いざというときに犯人を制圧するため、柔道、剣道、合気道などを習います。

ほとんどの研修生が初心者であるため、授業は礼法などの基本動作を習得するところから始まります。

習う科目については、男子なら柔道か剣道、女子なら柔道か剣道か合気道と、各人で選択できるケースもあります。

実務訓練

警察官としての実践的なスキルである、最小限の力で効率よく犯人を取り押さえる「逮捕術」、片手撃ちや両手撃ちといった「けん銃操作」などを習います。

これらのスキルは、「逮捕術中級」や「けん銃操作上級」といった警察組織内部の検定制度もあり、警察学校卒業後も引き続き授業を受けて、技術向上に努めます。

そのほか、無線通話、交通整理、鑑識実習といった実務訓練もあります。

座学

警察官の業務に必要な、憲法、刑法、刑事訴訟法、民法などの法学や、事件・事故の取扱いなどの知識を学びます。

増加するサイバー犯罪に対処するため、パソコンを用いたIT知識の授業も行われます。

教練

警察官としての定められた動きに慣れるとともに、厳正な規律、協調性といった精神を身につけるための訓練です。

敬礼などの警察礼式を身につけるところから始まり、「気をつけ」の姿勢で長い時間立ち続けたり、一糸乱れぬ集団行動を練習したりします。

そのほかのカリキュラム

上記のほかにも、通常の学校と同じように、ホームルーム、朝礼、グループディスカッションなども行われます。

また、人間性豊かな警察官となるため、華道、茶道、書道といった日本の伝統文化を学ぶ情操教育も実施されます。