飲食店の現状と将来性

業界力は強い

衣食住の食を担う飲食業界が成り立たなくなるという未来はありえないでしょう。

慢性的に人手不足になりやすい業界なので、経験を積み、スキルを高めておけば活躍の場が必ずあるといえます。

とくに現場を回すことのできるオペレーション力、複数の店舗を管理できるマネジメント力があると重宝されるでしょう。

安定しているがクリエイティブ要素が低い

大手の場合、社会保険完備、賞与年2回などの基本的な待遇が整っているため、安心して長く働くことができるといえます。

しかし、規模が大きい分、何年も同じ役職のままであり、給与も横ばいであるというデメリットがあるのが現状です。

大手チェーンの場合、店長から先に一向に出世できないという声もよく聞かれます。

また、仕組みがある程度構築されてしまっているため、マニュアルにそって会社からの指示に従いながら、機械的に業務をこなすだけになりがちです。

新しいことにチャレンジするということが勤続を重ねるにつれて少なくなるため、モチベーションの維持に苦労する人も多いようです。

先行きに不安あるもアイディアを生かせる喜びあり

中小規模の飲食店の場合、企業力の弱さから安定した経営が維持できるかどうかという点に不安があります。

この業界は年商で3億円規模ぐらいの会社でも、原価が高いこともあって利益率が悪く、常に倒産の危機にさらされているといえます。

店舗展開が5軒程度の会社では、資金繰りを塗り重ねながら経営している会社も少なくありません。

ただし、規模が小さいとオーナーや社長、本社の重役との距離が非常に近いため、アイディアや提案が通りやすいというメリットもあります。

また大手に比べて出世しやすいのも特徴です。

どんどん出世して、会社の仕組みやルールを作っていけるという意味では意欲を持って勤務し続けることができるといえます。