大学教授秘書の仕事とは?

大学教授秘書の仕事

一般企業であっても階級が上がればそれだけ事務作業も多くなってきます。

それと同じで、大学教授となると、授業や研究だけでなく、さまざまな雑務をおこなわなくてはなりません。

たとえば、研究費をもらうためには申請書を書かなくてはなりませんし、その申請書は規約に沿って書かなくてはなりませんから、非常に手間がかかります。

そういった研究以外の雑務を手伝ってくれるのが「大学教授秘書」です。

そのほかにも大学教授秘書は、電話の応対やメール・郵便物のチェック、来客の対応、経費の計算など、研究室の庶務一切をおこないます。

大学教授秘書の仕事には基本的に残業はありませんが、教授が在籍する大学が学会を主催する時や、何らかのトラブルが起こった時などは、勤務が長引くこともあります。

大学教授が授業や研究の専念することができるのは、大学教授秘書の縁の下の力持ち的な手助けがあればこそともいえるでしょう。

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大学教授秘書は必ずいるもの?

大学教授秘書がいるかどうかは研究室によります。

大学教授秘書がまったくいない研究室も多いですが、大学教授ひとりにつき、秘書がひとりといった大学もあります。

また大学教授秘書がいる研究室でも、秘書の数は決められていません。

研究室によって1人の場合もあれば、3人の場合もあります。

大学教授秘書は研究費などで雇うことはできません。

大学教授秘書を雇うには企業からの共同研究費、助成金などを利用します。

そのため大学教授秘書を雇う場合は、研究室の長である大学教授が自ら、助成金の獲得などの予算を組んでいなければできないことなのです。

大学教授秘書は女性が多く、とくに国立大学の場合、女性の比率は高いようです。

なお、大学教授秘書がいない場合は、助手や助教がその役割を担う傾向にあります。

大学教授秘書になるには

企業の秘書の場合は、ビジネス系の資格や秘書技能検定を持っている人も多いですが、大学教授秘書になるために特別の資格等は必要ありません。

ただし、ワードやエクセルといった基本的なPC操作のスキルや、研究室によっては英文でメールが打てることが求められるようです。

大学教授秘書の場合、残業はほとんどなく、仕事時間も自由になるところもあるため、派遣社員やパートという雇用形態の人が多くいます。

なかには子育て中の主婦が勤めている場合もあり、キャリア志向でない人にとっては勤めやすい職場です。

なお、大学教授秘書は学生と同じように夏や冬など長期の休みを取れるのかというと、そのようなことはありません。

大学教授の中には夏休み中研究室にこもる人もいますので、秘書も出勤します。

また冬は大学の入学試験があるため、逆に忙しくなるでしょう。

大学教授秘書になる方法としては、大学が秘書を募集している状況をネットでこまめに確認して応募する、派遣会社に登録し大学での勤務を希望する、などがあります。

給与は時給で支払われるのが一般的で、大学にもよりますが1,000円/時ほどが相場となっています。