海外でシェフとして働く

西洋料理で成功するには?

仮に日本料理店を海外でオープンする、もしくは日系のホテルや店で和食料理人として働くなら、就労ビザの取得や就職先の斡旋などは代理店が行ってくれ、また海外での需要もあります。

一方、フレンチやイタリアン、アメリカンなどの西洋料理のシェフとして海外で働く場合は、どちらかと言えば腕を上げるために修行に行くというニュアンスのほうが大きいようです。

日本で活躍している一流のシェフの中には海外の三つ星や二つ星の有名レストランに務め、向こうで認められて帰国するというケースがありますが、それはまさに修行そのものです。

例を挙げるとすれば20代に単身でフランスに渡り、店に直談判して厨房に入らせてもらう。

厨房に入れたらどのスタッフよりも早く出勤し、どのスタッフよりも遅くまで仕事をし、常に努力を惜しまず、ついにシェフから認めてもらい、スーシェフ(シェフの補佐)を任される。

海外に行けば、そんな働き方になるかもしれません。

修行時代の勤務時間は?

ヨーロッパでの日本人はアジア人種のひとつでしかなく、差別も少なくはありません。そんななか、西洋料理の本場で自分の腕を磨くには周囲から認めてもらうことに他なりません。

東の小さな国からやってきた、どんな素性の人間ともわからないアジア人がヨーロッパの人々に認めてもらうには、ひたすら努力するのみ。

日本ではシェフでも、現地では「自分は一番の下っ端なんだ」とプライドを捨てて一生懸命やることから修行は始まります。

勤務時間は同僚の誰よりも朝早く出勤し、掃除や皿洗いもやりながら、全員の賄いを作り、後片付けを済ませて誰よりも遅く帰る。

あるシェフはそんな体力ギリギリの生活を送りながら、ようやくスーシェフの座を掴みとったといいます。

外国で誰にも頼れない寂しさや言葉の壁、食文化の違い、多様な国民性など料理以外にも高いハードルが待ち受けています。

しかし、そんな環境の中で得た経験は確実に自信を与えてくれ、料理人生の貴重な糧となるでしょう。

海外での勤務は何物にもかえがたい素晴らしい宝物をもたらしてくれるはずです。