客室乗務員(キャビンアテンダント)になるには

大手2社は専門学校卒以上の学歴が必要

客室乗務員(CA、キャビンアテンダント)になるためには、各航空会社の採用試験を受験する必要があります。

「新卒」と「既卒」で別の採用試験を実施する会社もあります。応募資格は会社によってまちまちで、大手(JAL、ANA)の場合は新卒、既卒に関わらず「専門学校以上」の学歴が必要とされています。

大学卒の採用も多いですが、客室乗務員になるための課程がある短大や専門学校(エアラインスクール)からの採用もあります。

なかにはJALエクスプレス(2013年度入社)など、高卒でも受験ができる航空会社もあります。その場合、既卒枠での採用試験を受験することになります。

学歴以外にも、年齢や身体条件、居住条件、TOEICのスコアなど、いくつかの応募資格がありますので、各社の募集条件を確認しておくとよいでしょう。なお、最近では男性の客室乗務員を採用している航空会社もあります。

採用人数はその年によって異なり、大手では数百名程度、小さな航空会社では数十名という場合もあります。採用が行われない年もあります。人気の職業であるため、倍率は非常に高いでしょう。

最近では年齢制限を設けていない航空会社も増えていますが、各社の採用情報は毎年変わる可能性もあるので、こまめに確認しましょう。

契約社員が一般的

近年はコスト削減などを目的として、ほとんどの航空会社が「契約社員」として客室乗務員を採用しています。大手を含め、1年間ごとの更新で3年間契約社員として働いたのち、本人の希望、適性、勤務実績に応じて正社員にステップアップという形が一般的になっています。

つまり、新卒で採用試験に合格しても、最初の3年間は契約社員としての採用となり、4年目に正社員に切り替わる雇用体系となっています。

ですが、ANAは2014年より新卒を正規社員として採用すると発表しており、今後は採用の流れが変わっていく可能性があります。

外資系の航空会社

外資系の航空会社でも、日本国籍を持つ人の客室乗務員採用を行っています。応募資格はまちまちですが、英語に加え、その国の言語に堪能だと優遇される場合もあります。

なかにはパソコンのスキルや水泳能力を求めるところもあります。外資系の場合、日本の航空会社以上に各会社でカラーが異なるため、特に注意が必要と言えます。

客室乗務員として働く

就職後は、実際に搭乗する前に、専門的な教育・訓練を受けます。接客やサービスに関することだけでなく、安全管理について重点的に学びます。

国内大手航空会社の場合、最初は国内線のみの勤務となります。国内線で2〜3年勤務をした後に、国際線へ訓練を受け、国際線に搭乗勤務するようになります。

海外の航空会社は、日本人向けの対応を求められての採用となるため、その航空会社の本国と日本との往復での勤務となることが一般的です。

客室乗務員に求められる能力

<気配り>
国籍や年齢を問わずあらゆる人に柔軟に対応できる接客の能力が必要です。お客さま一人ひとりに対して、気配りができることが大切です。また、そうした気配りを実践するためには、語学力や国際感覚、教養も求められます。

<冷静さ>
緊急時に適切に対応できる判断力やどんな状況でも冷静に対応できる精神力も必要です。

<体力>
何よりも大切なのが体力。国内線では1日数便搭乗し、国際線では長時間の勤務となるため、非常にハードな仕事です。勤務時間や休日も不規則であり、華やかな仕事でありながらも、体力がなければ務まりません。

客室乗務員の今後の見通し

航空会社間の競争が非常に激しくなっています。コストの削減のあおりを受け、待遇や勤務体系が悪化したり、サービス競争によって、機内サービスでの負担がふえたりと、客室乗務員にとっても厳しい状況が続いています。

しかしながら、航空便は今後増加していくと考えられ、航空会社の業績も回復しつつあります。ANAの新入社員正社員化に見られるように、客室乗務員の待遇も今後改善されていくかもしれません。