プロボクサーの生活

日々の生活はトレーニング中心

プロボクサーの試合数は、1年間に3〜5試合です。試合数が少ないため、毎日の生活はトレーニングが中心になります。

一般的なプロボクサーの日々は、おもに道路を走るロードワーク、ジムでのトレーニング、仕事(アルバイト)の3つを繰り返します。

朝早くにロードワークをして、午前中にジムでトレーニング。午後から夜までアルバイトに行くという人もいれば、朝から夕方まで仕事をして、夜にジムでトレーニングやロードワークをする人もいます。

1日のスケジュールがどのようになるかは、たいてい仕事の内容によって変わってきます。

ほとんどのボクサーが他の仕事で稼いでいる

プロボクサーなのに、他の仕事やアルバイトをするのは、ボクシングの収入だけでは生活できないからです。

たとえば、A級ライセンスを持つボクサーでも、1試合あたりのファイトマネーは50万円以下といわれています。ファイトマネーだけで生活できるのは、最低でも日本チャンピオンクラス以上のようです。

そのため、ほとんどのボクサーが、他の仕事をもっていたり、アルバイトをしています。現実に、世界チャンピオンになるまでアルバイトをしていたというボクサーも少なくありません。

プロボクサーがどんな仕事やアルバイトをしていたかといえば、

・元WBA世界スーパーフライ級チャンピオンのセレス小林=冠婚葬祭会社の社員
・元WBCスーパーフライ級チャンピオン佐藤洋太=ガソリンスタンドでアルバイト
・元WBCバンタム級・フェザー級チャンピオン長谷川穂積=時計店でアルバイト
・元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン清水智信=九州じゃんがららぁめん社員
・元WBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助=レンタカー店のアルバイト
・元東洋太平洋ライト級チャンピオン坂本博史=焼き鳥屋でアルバイト

などです。

選手によっては過酷な減量をすることもある

ボクシングの試合日が決まると、その日に最高のコンディシでリングに上がれるように、トレーニングの内容が変わってきます。

まず、ロードワークのような持久力をつけるトレーニングが増え、持久力がついてくると、実戦練習やスパーリングが増えてきます。こうして実戦感覚を磨いていきます。

選手によっては、階級の制限体重に合わせて減量しなければならない人もいます。トレーニングをしながら食事制限をして体重を減らしていきます。

なかには短期間で10キロ以上の体重を落とす選手もいて、目が回るほどつらい日々を送ることもあります。

現役引退後の仕事はさまざま

プロボクサーは、37歳になるとライセンスが失効して現役引退となります。

引退後はタレントや俳優、ジムの経営者、コーチ、飲食店の経営などに転身する人もいますが、世界チャンピオン経験者や特に人気の高かった選手など一部の人に限られます。現役時代に従事していた他の仕事やアルバイトをそのまま続ける人もいます。

プロボクサーとしての生き様や戦いぶりによっては、現役時代から熱心に応援してくれている人がいます。

現役引退後は、そういう熱心な応援者の会社に雇ってもらったり、働き口を紹介してもらったり、一緒に事業を始めるというケースもよくあります。