バレリーナの現状と将来性

生活できるバレエ団はごくわずか

現在、日本には生活を維持していくだけの十分なお給料の出るバレエ団はほんの僅かしかありません。

この僅かなバレエ団に就職したい場合は、年に1回、年末から年初にかけての時期に開催されるそれぞれのバレエ団のオーデイションに合格する必要があります。これは、次のシーズンでのバレエ団の公演の演目に応じて、必要な人材を確保するためのものですので、即戦力となるテクニックを持ったダンサーが求められます。

また、予定している公演の演目によって、必要な人数や、必要なダンサーの質が違いますし、数人の芸術監督が年度によって替わるようなバレエ団の場合は、芸術監督の好みもありますので、採用される人数とダンサーのタイプはその年によって変わってきます。

また、ダンサーとしてのレベルや、対応できる役のタイプの違いによって、それぞれに異なった内容で契約を結ぶバレエ団もあります。

ほとんどのバレエ団では出費も覚悟

その他のほとんどのバレエ団ではお給料が出ないだけではなく、クラスの受講費を払わなければならない場合もあります。ダンサーとしてのテクニックと体力を維持することができないクラスを毎日受講しなければならないことがあるからです。

また、年に数回あるバレエ団の公演の度に、役に応じてチケットノルマがつき、チケットを売らなくてはならないバレエ団がほとんどです。

その額は数万円から数十万円、バレエ団によっては、主役級の役が付いた場合、100万円近いチケットノルマが課せられる場合もあります。

将来性について

 
日本に1997年に初めて日本に国立のバレエ団ができました。このバレエ団には付属の研修制度はありますが、付属しているバレエ学校がありません。

海外のバレエ先進国には必ずある国立のバレエ学校というものが日本にはまだないのです。
そのため、国内でのバレエ教育に対する基準がなく、就職に対応できないような教育をしているバレエ学校、バレエ教室も多数あります。

今後、国立のバレエ学校が設立されない限り、この状況はなかなか変わらないでしょう。

バレリーナとして生活していくのであれば、どのバレエ団に所属したいのかを考えた上で個人で進路をはっきり定め、どこで勉強するかを選択していく必要があります。