バレリーナのつらいこと・大変なこと・苦労

バレリーナのつらいこと・大変なこと

厳しい体調管理

バレリーナは舞台やリハーサルには絶対に穴をあけられないので、どんなことがあっても参加できるように体調を管理しなくてはいけません。

11月から3月にかけては風邪をひいていなくてもマスクをして風邪をひかないように注意したり、筋肉を冷やさないように気をつけたりします。

バレエ団の舞台出演が続くと筋肉が疲労するので、筋肉の疲れをためないように、マッサージやピラティスに行ってメンテナンスすることが必要です。

舞台に上がる瞬間だけでなく、24時間すべての行動をバレエのために使わなければいけない点が大変といえるでしょう。

体重管理

健康な状態を維持することはもちろん、体重の管理もしなくてはいけません。

そのためにはタンパク質などの充分な栄養を摂取しながら、体重が増えないように毎食の食事管理も大切です。

契約更新してもらえないことがある

シーズンごとに契約するバレエ団の場合は、どんなにテクニックがあっても契約更新してもらえない場合があります。

たとえば契約時よりも体重が増えたり、リハーサルに参加しなかったり、病気で舞台に穴をあけたりすると、シーズン中に解雇されることもあります。

チケットのノルマ・経済的な苦労

日本国内においては、チケットを売ることが最も大変なことといえるかもしれません。

友人や知人にも限りがありますし、舞台の数が増えれば毎月のようにチケットを売る必要があります。

また発表会で女子生徒が男性ダンサーに出演料を支払わなければならない場合が多く、日本においてバレリーナは経済的な苦労が絶えないのです。

この驚くべき日本の状況は、海外の有名なバレエ雑誌にも記事で取り上げられています。

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バレリーナの悩み

バレリーナはトウシューズを履いたつま先立ちや、180度開脚などの姿勢が身体に負担となり、足関節や股間接のケガや故障が多いのが悩みです。

またトウシューズが合わずに足の指が圧迫されて爪の下に血がたまってしまい、爪が黒くなったり痛くなる「爪下血腫(そうかけっしゅ)」もよくある職業病といわれています。

プロのバレリーナやプロを目指す人たちは、週5回以上のレッスンを行って身体に負担がかかりすぎ、疲労や使いすぎで痛みが発生しているケースもあるようです。

身体を酷使する仕事であるため、血が出ても多少痛くても踊り続ける人が多いですが、異常を感じる場合は無理せずに病院で診てもらいましょう。

またバレリーナは厳しい練習や競争が当たり前の世界であるため、ストレスを感じて内臓に疲れが出てしまう人もいます。

バレリーナを辞める理由で多いものは?

バレリーナを辞める理由で多いものは、やはりケガです。

プロとしてデビューしても、常にケガとは隣り合わせの仕事であるため、アキレス腱断裂などの大きなケガで、バレエを続けられなくなってしまうこともあります。

また本場ヨーロッパのバレリーナたちに比べて、身体的な能力やバレエ向きの身体のラインではないことに気づき、あきらめてしまう人も多いようです。

さらにバレリーナとして活躍したものの、「主役で踊りたい」というモチベーションが生まれず、収入の低さやバレエ以外の仕事ができない将来性に不安を感じて辞める選択をする人もいます。

バレリーナは30歳から40歳で引退する人が多いですが、その理由は身体への負担が重くなり、テクニックが劣ってしまうことが理由です。

このようにバレリーナが引退を考えるきっかけは、ケガや体格、将来性など努力だけではカバーしきれないことが理由にあげられます。