スポーツ実況アナウンサーになるには? 仕事内容や適性、必要な学歴などを解説

スポーツの試合中継を行う際には、さまざまな職業の人が活躍しています。

今回ご紹介するスポーツ実況アナウンサーも、スポーツの試合中継に欠かせない職業のひとつです。

試合の状況を正確に言葉で説明しながら、現場の臨場感や有益な情報を視聴者に届けます。

スポーツ実況アナウンサーの仕事内容

テレビなどのスポーツ中継で言葉で試合を伝える

スポーツ実況アナウンサーは、テレビやラジオ、インターネットなどのスポーツ中継で、試合の状況をリアルタイムで言葉で伝える職業です。

スポーツ中継をするテレビ局やラジオ局に所属している場合が多いですが、独立してフリーランスとして活動する人も増えています。

試合ではスタンドの上のほうに設けられた放送席で試合を見降ろしながら、そのスポーツに詳しい解説者とともに試合の状況を言葉で伝えます。

競技の専門的な部分を解説者が説明するのに対し、スポーツ実況アナウンサーは試合の展開を正確に言葉で描写します。

試合展開を描写しながら、必要なときには解説者に質問して解説者の言葉を引き出すのも重要な役割のひとつです。

試合を実況するための取材や準備も重要

スポーツ実況アナウンサーの仕事は、試合のときだけではありません。

試合を実況するためにはその競技の知識はもちろん、チームや選手の最新情報も含めて、さまざまな知識が必要です。

実況を担当する競技については日頃から情報を収集し、実況を担当する前には事前に情報を整理しておきます。

試合の前には自分で取材も行い、最新の情報を得て試合の実況に生かします。

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スポーツ実況アナウンサーになるには・必要な資格

スポーツ実況アナウンサーになるのに、とくに取得しなければいけない資格や卒業しなければいけない学校などはありません。

しかし、スポーツ実況アナウンサーになるためにはテレビ局やラジオ局などの放送局に就職する必要があり、通常は大学卒業以上の学歴が求められます。

とくにアナウンサーは人気の職業であるため狭き門で、高学歴の人が多い業種となっているのが現実です。

学歴が関係ない世界とはいえないため、本気でアナウンサーを目指すのであれば、現実的には大学選びから考える必要があります。

また、難関大学にはアナウンサー研究会といったアナウンサーを目指す人が集まるサークルがあることも多く、そこに所属して発声などの勉強をする人もいます。

アナウンサーを養成する専門学校もあり、大学に通いながらダブルスクールで学ぶ人も少なくありません。

スポーツ実況アナウンサーに向いている人・適性・必要なスキル

スポーツ実況アナウンサーは、簡単に代役を立てることができない職業です。

スポーツの実況は基本的に生放送で行われ、地方や海外に出張して仕事をすることもあります。

そのため、急に体調を崩してしまっても同僚のアナウンサーに代役を務めてもらうのは簡単なことではありません。

スポーツ実況アナウンサーは強い責任感を持ち、日頃から体調管理にも気を配れる人でなければ務まりません。

また、スポーツ実況はリアルタイムで試合の状況を正確に言葉で伝えなければいけない難しい仕事です。

ある程度の失敗はつきものですが、立ち止まることなく日々、実況の技術を高める努力をおこたらないことが重要です。

スポーツ実況というと華やかな世界のようにも感じられますが、事前の取材や情報整理などの地道な作業を徹底してできる人が、スポーツ実況アナウンサーに向いています。

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スポーツ実況アナウンサーの求人状況

スポーツ実況アナウンサーには組織に所属しないフリーランスもいますが、もともとはテレビ局やラジオ局などの放送局に勤めていた人がほとんどです。

そのため、スポーツ実況アナウンサーになるためには放送局に正社員として入社しなければなりません。

全国放送を制作するキー局では毎年数名ずつしかアナウンサーを採用しておらず、全国各地に地方局があるNHKでも採用は多くて年に数十名ほどです。

放送局の採用試験は一般職、技術職など職種によって行われており、アナウンサーはアナウンサーを目指す人のみが集まるアナウンサー職の試験を受けます。

キー局ではその倍率が1000倍以上といわれ、非常に狭き門となっています。

しかし、スポーツ実況アナウンサーになるための就職先は東京にあるキー局だけでなく、全国各地にあるローカル局も選択肢となります。

キー局に比べれば倍率も低く、スポーツ実況を担当できる可能性も高いため、ローカル局に就職してスポーツ実況アナウンサーとしての経験を積む方法もあります。

スポーツ実況アナウンサーの現状と将来性

近年、スポーツ実況アナウンサーの需要は高まっています。

以前は地上波の放送局を中心にごく限られたスポーツの中継しか行われていませんでしたが、現在では衛星放送やCS放送、インターネット放送などさまざまなメディアが存在するからです。

プロ野球を例にとっても以前は地上波でナイターの巨人戦のみが放送されていた時代もありましたが、現在ではCS放送やインターネット放送などで全試合が中継されています。

サッカーのJリーグもインターネット放送でJ1リーグからJ3リーグまですべての試合が中継されるようになっているため、多くのスポーツ実況アナウンサーが必要となりました。

野球やサッカーなどのメジャースポーツだけでなく、さまざまな競技やカテゴリーのスポーツの試合も以前より幅広く中継されるようになっています。

スポーツ実況アナウンサーの活躍の場は、今後も広がっていくことが予想されます。

「スポーツ実況アナウンサーの仕事」のまとめ

スポーツ実況アナウンサーは、テレビやラジオ、インターネットなどのスポーツ中継で試合の状況を言葉でわかりやすく届ける職業です。

代役を立てることの難しい仕事であるため、事前の準備や体調管理など責任感を持って仕事に臨める人でなければ務まりません。

スポーツ中継を行うメディアが多様化していることで、スポーツ実況アナウンサーの活躍の場は広がってきています。