アナウンサーの勤務時間・休日・仕事は激務?
勤務体系の種類
アナウンサーには、さまざまな雇用形態があり、それに伴って勤務体系も異なります。
まず、雇用形態がキー局や準キー局、NHKなどの放送局の正規雇用の場合は、社内の規定に沿って勤務時間が決まります。
記者やディレクターなどの他の業種と大きな違いはありません。
放送局の契約社員の場合も、契約時に提示された通りの働き方になります。
放送局の特徴として、テレビやラジオは早朝や深夜、お盆や年末年始などの休日でも休むことなく番組を流さなければいけないので、基本的にはシフトを組んで常に誰かが出勤できるようにしなければいけません。
これに対して、フリーランスで働いているアナウンサーの場合はシフト制ではなく、そのとき担当している番組に合わせて出勤することになります。
アナウンサーの勤務時間
アナウンサーの勤務時間は、同じ放送局の社員のなかでもバラバラです。
一般的に、テレビ局やラジオ局に所属するアナウンサーは、自分の担当番組を持っています。
それは日中のワイドショーという場合もあれば、早朝のニュース番組を担当したり、あるいは深夜の情報番組を任されたりすることもあります。
もしも早朝の番組を担当することになれば、深夜の2時から3時くらいに出社することになりますし、逆に夜遅くにスタートする番組を担当する場合は、夕方以降の出社ということもあり得ます。
バラエティ番組の司会をしているアナウンサーの場合、スタッフとの打ち合わせやロケ・収録などのスケジュールに合わせて出勤することになります。
その他のリポーターなどの業務だと、フレックス制を使って自分の仕事の進み具合に合わせながら自由に出勤できることもあるようです。
フリーランスのアナウンサーの場合は、そのとき担当している番組に合わせて全ての勤務スケジュールが決まります。
アナウンサーの休日
アナウンサーの休日には、さまざまなパターンがあります。
局アナのなかでも平日の番組を担当している人は土日や祝日にまとめて休むことができますし、逆に土日や祝日の番組を担当している人は平日に休むことになります。
お盆や年末年始などの世間の人々が長期休暇を取っているときも放送局は休むことができないので、この業界で働くのであれば暦通りに休めるわけではないということは覚悟しておいたほうがよいでしょう。
また、報道番組のリポーターを担当している場合、大きな事件や事故、災害などが起きればたとえ休日でも急きょ呼び出しがかかることがあります。
これもマスコミで働く人の使命と考えておく必要があります。
フリーランスのアナウンサーの場合、いつ、どのくらい休みを取るかは自分の裁量次第ということになります。
アナウンサーの残業時間
アナウンサーは残業をすることもあります。
人気のあるアナウンサーほど仕事が集中する傾向があり、民放キー局の女子アナウンサーとなれば、視聴率をとるために多くの番組に起用され、平均睡眠時間は3〜4時間で、泊まり込みで仕事をするということもあるようです。
しかし、アナウンサーは人前に立つ花形職業。
あまりに寝不足が続いて顔がやつれてしまったり、体調を崩してしまうことだけは気をつけなくてはなりません。
風邪をひいて声が出ないなんていうことになれば、その日はもう仕事になりません。
多忙な中でも自己管理を徹底しなければならないというのは、アナウンサーの苦労のひとつです。
アナウンサーは忙しい?激務?
テレビをはじめ、マスコミ業界の仕事はよく「激務だ」といわれます。
アナウンサーに関していえば、一概にはいえないものの、やはり多忙な日々を送ることになりがちです。
アナウンサーの仕事は、決まった時間に流れる生放送だけではありません。
合間をぬって単発で放送される番組の収録に臨むこともありますし、遠くまで取材に出てスポーツ番組等の実況を行うこともあります。
人によって生活スタイルは異なりますが、状況によっては朝も晩も関係なく仕事をしたり、休日が不規則になったりするケースもあります。
こういった点を考えていくと、やはり激務といえる部類の仕事に入るでしょう。
アナウンサーの休日の過ごし方
不規則な生活のなかで働いたり、残業が続いたりするアナウンサーにとって、休日をどのように過ごすかは非常に大切なことです。
テレビを見ているとついつい仕事のことを考えてしまうので、山登りに行ったりドライブをしたりして、あえて放送の電波から離れるようにしているという人もいます。
また、体調管理が非常に重要なので、スポーツジムやプールに通って身体を鍛えている人もいます。
日頃のストレスやプレッシャーから解放されるために家族や友人とゆっくり過ごすのもよいでしょう。