証券会社からの転職・転職先で多い業界は?
証券会社社員が今の職場を辞める理由で多いものは?
証券会社社員が辞める理由として最も多いのは、ノルマを苦にするケースです。
証券会社では、個人やグループ、支店といった単位で、売上や収益についての目標金額が定められています。
ノルマの達成状況は常に管理されており、未達成の場合は職場全体の雰囲気がピリピリします。
成績の悪い人については、人前で上司から叱られることもあります。
主な離職の理由は、何か月も連続でノルマをクリアできず、精神的に追いつめられるケースです。
ノルマのために強く推して買ってもらった商品が値下がりし、お客さまが損をしてしまうと、罪悪感にさいなまれて辞める人が目立ちます。
日々の営業成績をあげるため、朝から晩まで外回りをしたり、飛び込み営業を繰り返すという仕事が体力的にきつくなって、証券会社を辞める人もいます。
証券会社の仕事は質・量ともにハードであり、精神的、または体力的にもう少しゆとりをもちたいと考えたときに、転職を決意するケースが多いようです。
証券会社社員の転職で気をつけるべきこと
証券会社社員が転職するにあたって気をつけないといけないのは、まず金銭面があげられます。
証券会社は激務であるかわりに、給料や福利厚生などの待遇面は非常に恵まれています。
金融業界以外への転職は、給料ダウンとなる可能性も十分に視野に入れて活動するほうがよいでしょう。
一度慣れてしまった生活水準を引き下げることは、かなり難しいかもしれません。
証券会社では、ハードワークに耐えられずに、新人のうちに辞めてしまう人も少なくありません。
早期の退職は長続きしない人物ととらえられるなど、転職活動においては不利に働きやすくなります。
仕事の状況にもよりますが、将来の転職を考えると、3年程度は同じ職場で続けるほうが無難です。
証券会社社員の職務経歴書の書き方のポイント
証券会社の職務経歴書は、業務内容を詳細に記載することと、できる限り数字を織り込むことの2つがポイントです。
営業職の場合、同じ営業でも、個人相手のリテールだったのか、法人相手のホールセールだったのかで、キャリアは大きく異なります。
ルート営業だったのか飛び込み営業だったのか、電話が多かった、訪問が多かった、DMが主体だったなど、営業スタイルを明確に記載しましょう。
担当顧客数や1日の訪問件数、既存顧客と新規顧客の割合、預かり資産額など、具体的な数字を記載することで、客観的にわかりやすい職務経歴書となります。
手数料収入や契約件数、新規獲得口座数など、達成した営業成績の最高値も記載するとよいでしょう。
証券会社からほかの業界への転職はある?
証券会社から他の業界へ転職するケースは、かなり多く見られます。
営業に関するスキルはどの業界でもある程度共通しています。
医薬品メーカーや医療機器メーカーに転職し、MR(医療情報担当者)として活躍する人もいます。
メーカーや商社、広告、人材派遣、IT、不動産会社といった一般企業の営業マンになる人も珍しくありません。
とくに人材業界は、人の役に立ちたいという思いや相手に損をさせたくないという人におすすめの転職先です。
人材業界は求職者側と企業側のミスマッチをなくすという収益以外の目的があるためです。
一般的に、証券会社で営業職についていた人は、根性がある人材とみなされます。
度胸や根性は、営業職にとって最も大事な資質なので、業界を問わず歓迎されやすいでしょう。
証券会社社員の転職先はどのように探せばいい?
証券会社社員の転職先は、一般的な転職サイトや求人サイトから自分で探す方法と、転職エージェントに登録して企業側からのオファーを待つ方法の2通りが考えられます。
明確にやりたいことが定まっている人や、ピンポイントで希望する企業がある人は、前者の方法が望ましいでしょう。
自分の適性が分からない人や、将来について不安がある人は、後者の方法をおすすめします。
プロの目線から自分の能力やキャリアを評価してもらって、客観的な判断をあおぐことも、転職を成功させるうえでは非常に大切です。