証券会社の現状と将来性

証券会社の現状

一昔前までの証券会社は、投資家たちにとっては絶対的な存在であり、証券会社の営業マンを通して金融商品を取引することが当たり前でした。

しかし、IT技術が発展し、日常生活のありとあらゆることがスマートフォンやパソコンでできるようになっている現在、金融商品についてもネットで取引する「オンライントレード」が主流になりつつあります。

従来型の「店舗証券」に対して、実店舗を構えない「ネット証券」の勢いはすさまじく、さまざまな業者が入り乱れて顧客争奪戦となっているのが証券業界の現状です。

それでも、営業収益(売上高)についてみれば、5大証券といわれる店舗型の大手証券とネット証券とでは、まだまだ開きがあります。

富裕層の高齢者のなかには、インターネット取引ではなく、これまで通りの対面取引を好む人が多いのも事実です。

しかし、時代の移り変わり、世代交代とともに、証券業界の勢力図が塗り替えられていく日も近いかもしれません。

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証券会社の需要

証券会社の仕事はハードであり、人によって向き不向きがはっきりと分かれます。

思うような成績を上げられず、ノルマに苦しむケースも少なくありません。

証券会社によって多少の差はあるものの、業界全体で離職率はかなり高めです。

早期に辞めてしまう人もいます。

証券会社各社は、定期的に新たに人員を補充する必要性があり、景気動向などに関係なく、常に一定以上の求人需要があります。

大手ともなると、毎年数百名単位の新卒採用を実施しており、業界トップの野村証券では総合職だけで500名を超える年もあります。

ただし、若くして大金を稼げるチャンスのある証券会社は就職希望者数も多く、採用倍率は高くなりがちです。

証券会社の将来性

証券会社は、お金を投資したい人と投資してほしい人を結び付けるという、経済の発展になくてはならない重要な役割をになっています。

オンライントレードの普及に代表されるように、その形は徐々に変わっていくとしても、証券会社の業務そのものは普遍的です。

近年はネットで手軽に株式などを買えることもあって、個人投資家も増加傾向にあり、人口が減少していくなかでも、需要はむしろ拡大しています。

ただ、証券会社は激動の時代を迎えているので、今後生き残れない証券会社も出現するでしょう。

生き残っていくには、既存のやり方にとらわれず、臨機応変に顧客のニーズをつかんでいく柔軟さと斬新さ、そして先見性が必要です。

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証券会社社員の今後の活躍の場

証券会社社員というと、現在では営業職が主流ですが、今後は徐々にその割合が減少していくことが想定されます。

近年急増しているネット証券では、基本的に営業マンは置いておらず、システムエンジニアをはじめとするIT系の職種がほとんどです。

従来スタイルの店舗証券でも、ネット証券との差別化を図るために情報提供力や商品企画力を高めていくことが必要であり、リサーチ系や開発系の職種が増えるでしょう。

これから証券会社を目指す人は、経済や金融の知識だけでなく、プログラミング、統計分析、金融工学などのスキルを身につけるのが重要です。

足と根性で稼ぐ営業マンよりも、これからの証券マンは、なんらかのスキルに特化したスペシャリストが望まれます。