証券会社社員のつらいこと・大変なこと・苦労

証券会社社員のつらいこと・大変なこと

ノルマに追われ続ける

証券会社社員にとって何より大変なことは、1人1人にノルマという目標が設定されていることです。

担当する上司によって、ノルマは週単位や月単位で厳しく管理され、達成見こみなど詳しく報告しなければなりません。

ノルマはひとつではなく、取引手数料の収益金額をはじめ、新規口座開設数、投資信託の契約件数など、複数項目にわたります。

成績が悪ければ大きなプレッシャーとなり、厳しく非難され、ボーナスもほかの社員より少なくなります。

人事評価もマイナスとなり、キャリアに大きく影響し、外資系証券会社などでは解雇される場合もあるでしょう。

証券会社社員に求められるのは、どう努力したかという「過程」ではなく、明確な数字という「結果」です。

「一生懸命がんばったけれどダメでした」では済まされないシビアさが、証券会社社員のつらいところといえるでしょう。

勉強に追われ続ける

経済状況や金融市況は、刻一刻と変化していきます。

株式市場のトレンド(取引の動向)は、一夜にして前日までと真逆になることも珍しくありません。

このため、証券会社社員は、常に最新の情報をキャッチアップし続けるために、日々の勉強をさぼることができません。

古い情報しかもっていない証券マンは勉強していないことが即座にばれて、顧客からの信用を失ってしまいます。

日本のマーケットが閉まっているときでも、アメリカやヨーロッパなど、世界の市場のどこかは動いていますので、証券会社社員は、早朝から情報を収集して、寝る寸前までチェックし続けないといけません。

土日や祝日も含めて、片時も勉強を休む暇がないのが、証券会社社員のつらいところです。

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証券会社社員の悩み

業務の性質上、証券会社社員は、仕事が完全に頭からはなれることはありません。

顧客訪問や打ち合わせ、各種デスクワークなど、仕事量も非常に多く、平日の労働時間は長めです。

休日も最新の情報を集めなければなりません。

どうしても日々の暮らしは仕事最優先になりがちであり、証券会社社員は、プライベートとのバランスに悩むケースが目立ちます。

仕事をがんばろうと思えば思うほど、友人や恋人と過ごせる時間や、趣味に充てられる時間はどんどんなくなります。

とくに結婚して子どもができると、家庭での役割が増すため、ますます時間配分が大変になります。

いかにしてワークライフバランスを取るかは、証券会社社員に共通した大きな悩みといえるでしょう。

証券会社社員を辞める理由で多いものは?

証券会社社員を辞める理由で最も多いのは、ノルマを苦にして離職するケースです。

ノルマは色々な意味で重みがあり、自分の数字であるとともに、所属するチームの数字でもあります。

自分の評価だけの問題なら、多少成績が悪くても、割り切ることもできるかもしれません。

しかし、自分が目標を達成できないせいで、チームのほかの人に迷惑がかかってしまうと、精神的なつらさはきわめて深刻なものになります。

責任感の強い人ほど、こうした重みに苦しむことになり、証券会社を辞める人も決して少なくありません。

なかには、思い詰めすぎて、精神的に病んでしまう人もいます。

どんなに優秀な人であっても、コンスタントに結果を出し続けるのは難しいでしょう。

証券会社社員には、精神的なタフさ、いい意味での「鈍感さ」が必要かもしれません。