女性の食品メーカー社員のキャリアパス・結婚後の生活
女性の食品メーカー社員の現状
食品メーカーは、学生の就職希望先として人気が高く、女性社員もたくさん活躍しています。
大手食品メーカーであれば、新卒採用では「総合職(事務系)」「技術職(研究・開発)」「一般職」といった区分で募集されるケースが多いですが、当然ながら、どのような職種も性別関係なく応募可能です。
実際、食品メーカーの女性社員は、企画や開発、営業、事務、企画、管理など、多様な職種で活躍しています。
なお、大手企業では「女性活躍推進法」に基づき、女性社員や女性管理職の割合を増やすことに関して、明確な数値目標を掲げて取り組んでいます。
今後はマネジメントのポジションに就く女性がますます増えていくと予想できます。
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女性の食品メーカー社員の強み・弱み
女性視点が求められる場面は多い
食品は、あらゆる人の生活に不可欠なものです。
女性をメインターゲットにした新製品を開発することも多く、そのときは、とくに女性視点が重要視されます。
女性が何を求めていて、どのような味わいや見た目を好むのかなど、マーケティングデータだけでは見えてこない、女性社員の感性や感覚が生かされることは多々あります。
よりよい製品を作っていくためには、社員の多様な考え方や価値観をもとにして、ブラッシュアップしていく姿勢が大切です。
全国転勤がある企業や部門も
大手食品メーカーの多くは、国内の全国各地に拠点を開設しています。
したがって、総合職で採用された場合には、ジョブローテーションの関係で転勤をともなう異動が発生する可能性があります。
また、もし研究・開発系の仕事に就いた場合は基本的に自社の工場や研究所勤務となりますが、それらは都市部から離れたエリアに置かれていることも多く、その土地に合わせた生活をしていく必要があるでしょう。
もし「転勤はしたくない」「特定の地域で働きたい」ということであれば、一般職に応募するほうがよいかもしれません。
一般職の場合も、ジョブローテーションにより配属部門が変わることはありますが、総合職ほど大規模な異動はなく、また原則として転勤がなく特定の地域で働くことになります。
食品メーカー社員の結婚後の働き方・雇用形態
正社員の食品メーカー社員が結婚した場合、結婚後も引き続き正社員で働き続ける人と、雇用形態を変える人に分かれます。
全国に数ある食品メーカーのなかには、正社員以外に契約社員、派遣社員、あるいはパートなどのスタッフを雇っているところもあります。
これらの雇用形態であれば、正社員よりも時間の融通がつけやすく、より私生活と仕事を両立させやすいでしょう。
たとえば、結婚・出産前までフルタイムで働いていた人が、一度現場を離れ、再びパートなどの形で再就職することもあります。
一方、子どもをもたない人や、残業がほぼ発生しない職場で働いている人などは、結婚後も正社員として安定収入を得ながらキャリアアップを目指すケースもあります。
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食品メーカー社員は子育てしながら働ける?
大手食品メーカーでは、出産・育児に関する制度や福利厚生が充実している場合が多いです。
出産前後の休暇に関しては、法律で定められているものはもちろん、会社独自の制度を設けて休みを柔軟に取得できたり、子どもが小さいうちは時短勤務制度やリモートワークができたりする企業もあります。
また、一部の企業では企業内に託児所を設けています。
子育て経験のある女性社員も増えているため、職場の協力を仰ぎつつ、仕事を続けることは可能です。
女性の食品メーカー社員は女性が一生働ける仕事?
ここまでご説明してきた通り、食品メーカーでは女性社員が働きやすい環境が整えられているため、長く働き続けることは十分に可能だといえます。
ただし、食品メーカーに分類される企業の数は非常に多く、規模も特色も企業ごとにまちまちです。
女性社員が多い環境や福利厚生の充実を求めるのであれば、大手への就職を目指すほうがよいでしょう。
なお、いくら働きやすい環境があるといっても、自分自身で「やりがい」や「目標」が見つけられなければ、仕事を長く続けていくのは難しいことはいうまでもありません。
製造業(メーカー)は、全体的に見ると、まだ女性管理職の割合がそこまで大きいわけではないため、これからキャリアアップを目指す女性に期待が集まっています。
食品メーカーで頑張りたいと考える女性には、たくさんの活躍のチャンスがあるでしょう。