繊維メーカー社員の就職、求人、採用の状況
繊維メーカーの求人は多い?
近年、国内の繊維業界は縮小傾向が続いているといわれますが、各社は従来の衣料品繊維から、炭素繊維やアラミド繊維といった「高付加価値商品」というものの開発に力を注ぐことで生き残りをかけています。
また、とくに大手繊維メーカーでは長く繊維事業で培ってきたノウハウを生かして事業を多角化させる傾向が強くなっており、堅調に業績を伸ばしているところも見られます。
こうしたことから、繊維メーカーの求人数については、大手を中心に比較的安定した状態が続いています。
基本的には研究職、開発職といった技術系職種の採用が多くなっていますが、営業やマーケティング、生産管理、人事、総務、財務といった業務に携わる事務系職種も募集されています。
理工系、文系、どちらの人でも繊維メーカーに就職して活躍することは可能です。
20代で正社員への就職・転職
求められる人物像
最近の繊維メーカーの特徴のひとつは、「グローバル化」が加速している点にあります。
国内市場が縮小し続けるなか、海外市場でビジネスを展開するといった流れが強くなっています。
世界的にみると、産業用繊維の需要は増加しており、とくに開発に高度な技術力を要する日本の高機能繊維は世界市場でも強い競争力があり、世界からも高く評価されています。
今後、こうした製品の研究開発により注力し、さらにグローバルビジネスに力を入れていく繊維メーカーが増えることが予想されます。
そのため、世界を舞台に新しい仕事を行っていくうえでは、チャレンジ精神や行動力、バイタリティといったものがより求められるようになるでしょう。
英語力についても入社時点ではさほど問われませんが、社内で積極的に語学教育を行い、社員たちのレベルアップを目指す企業が増えています。
現代の繊維メーカーでは、国内だけの活躍にとどまらず、世界に目を向けて仕事をしていきたいという熱意ある人材が求められ始めています。