繊維メーカー社員の種類

天然繊維と化学繊維

ひとくちに「繊維」といっても、その種類はじつに多種多様。ただし、繊維は大きく「天然繊維」と「化学繊維」の2種類に分けることができます。

天然繊維とは、その原料が天然に存在するものであり、天然高分子といわれるもののみになっています。

天然繊維は「植物繊維」「動物繊維」「鉱物繊維」の3種類に分けられ、代表的なものとしては綿、麻、羊毛が挙げられます。保温性や通気性、風合いなどに特徴があるといわれます。

一方、化学繊維は化学的な方法を用いて、人工的に作り出した繊維のことをいいます。

おもに「再生セルロース繊維」「半合成繊維」「合成繊維」「高性能繊維」「無機繊維」の5種類の化学繊維があり、「ポリエステル」「アクリル」「ナイロン」が代表的なものです。

化学繊維は天然繊維にはない性質を持たせていたり、速乾性や強度などにすぐれていたりするなどの特徴があります。

国内の繊維メーカーは、上記の天然繊維あるいは化学繊維のいずれかを専門的に扱う企業が多いですが、なかには両方を手がけている企業もあります。

炭素繊維

最近、繊維業界で大きな話題を集めている新しい繊維の一つが「炭素繊維」というものです。

炭素繊維は、その成分のほとんどが炭素で構成されており、従来の金属材料をも凌駕するほどの強度を持つ、軽量で非常に強い素材となっています。

使用用途は、釣竿やテニスラケットなどのスポーツ用品、風力発電、人工衛星、自動車などの内・外装材、橋梁などの構造材といったようにじつに幅広く、世界的な需要が大きくなっています。

こうしたなか、古くから続く繊維メーカー各社もこれまでの繊維事業に加えて炭素繊維の開発に力を入れ始めており、国内における炭素繊維開発の技術力は世界からも高く評価されています。

この炭素繊維を扱う企業は、大きく見れば繊維メーカーの一部に属しますが、「炭素繊維メーカー」という名称で呼ばれることもあります。