生産管理のやりがい・楽しさ・魅力
生産管理のやりがい・楽しさ
ものづくりの醍醐味を味わえる
メーカーなどの製造業は、その名の通り、モノを製造することがおもな仕事であり、モノをつくることによって収益を上げています。
そういった意味では、生産管理部門は、契約を取ってくる営業部門や、新しい商品を考える企画部門、あるいは事業方針を決定する経営陣などよりも、事業の根幹に関わる重要なセクションといえます。
原材料の調達から完成品の出荷まで、すべての「製造工程」にたずさわるのは生産管理だけです。
ほかのどんな職種よりも、ものづくりの醍醐味を味わえるのが、生産管理の最大のやりがいといえるでしょう。
中核を握るポジションであるだけに、業務には難しさもあり、常に試行錯誤することが必要になりますが、ものづくりが好きな人にとっては、もっとも楽しさを感じられる職種といえるかもしれません。
日常生活のなかで自分のつくった商品を見たとき
生産管理が大きな喜びを感じるのは、普段の生活のなかで自分が関わった商品を目にしたときです。
生産管理は、商品製造のすべての工程にたずさわるので、出来上がった商品に対する愛着も非常に深くなります。
たとえば街中で実際にその商品を使っている人を見かけたときや、店頭で販売されているのを見たとき、あるいはテレビなどでCMを見たときです。
胸の中に温かな喜びと達成感が広がり、そして自分の仕事に対する「誇り」が湧き上がってくるといいます。
自分の手掛けた仕事が、はっきりと目に見える商品という形になることで、「世の中の役に立っている」という確かな手ごたえが感じられることも、生産管理ならではのやりがいといえるでしょう。
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生産管理の魅力
業務経験を後のキャリアに役立てやすい
生産管理の魅力は、製造工程を管理するという職務経験が、今後のキャリアにとって非常に有益である点です。
生産管理にたずさわることによって、自社の商品がどういう工程を経て、どのようにつくられるのか、どこに強みがあり、どんな消費者に利用されているのか、そのすべてを知ることができます。
サラリーマンに異動はつきものですが、どの部署に配置転換になっても、生産管理でつちかった知識があれば、第一線で活躍することができるでしょう。
また、すべての業務を見渡す広い視野は、管理職に昇進する際にも、非常に大きな武器となります。
うまくいけば、役員にまでキャリアアップし、経営陣の一画に加わることもできるかもしれません。
人脈を広げやすい
生産管理は、社内におけるあらゆる部署と、頻繁にコミュニケーションを取る職種です。
新商品が開発された際には、営業部門や企画部門と生産量などを打ち合わせます。
仕入先の決定や単価交渉は調達部門と、完成品の検査は品質管理部門や品質保証部門と、ともに仕事を進めます。
同じように、技術的な問題については設計部門と、在庫については経理部門と協議することもあります。
社内のさまざまなところに知り合いを増やせることは、生産管理の仕事の大きな魅力のひとつです。
そこで得られた人脈は、業務経験と同様、これから仕事をしていくうえでかけがえのない財産となるでしょう。