化粧品メーカー社員に必要な資格やスキルはある?
配属先によって必要な知識やスキルには違いがありますが、基本的に、入社時点で特別な資格が求められることはありません。
この記事では、化粧品メーカーが働くうえで役に立つ資格や、習得すべきスキルについて紹介します。
化粧品メーカー社員に必要な資格は?
化粧品メーカーに就職するうえで、必要とされる資格はとくにありません。
多くの企業では、応募資格として「学歴(一般的には大卒以上)」を掲げており、それを満たしていれば誰でも応募可能です。
入社後、スキルアップなどを目的として各種資格の取得を目指すことはありますが、基本的に、業務に必要な知識・スキルは入社後の研修や教育、実務によって習得します。
ただし、化粧品メーカーの「研究関連職」に関しては、業務で理系の基礎的な知識が必要となるため、理系学部・学科出身者を採用する企業が多いです。
専攻は問われない場合がほとんどですが、化学系・生物系・農学系・薬学系を学んでいれば、業務内容と関連性が高く、優先的に採用されることがあります。
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化粧品メーカーの職種別に役立つ資格
先述の通り、化粧品メーカーに入社する際に必須とされる資格はありません。
ただし、実務に生かせる資格はいくつか考えられます。
以下で、化粧品メーカーの主な職種別に、役立つ可能性がある資格を紹介していきます。
営業職に役立つ資格
営業職の社員が取引先へ車で訪問をする場合「普通自動車免許」が必要になります。
企業によっては、入社までに免許取得が求められることがあります。
入社後の取得でも問題ない場合もありますが、事前に持っておくとスムーズに事が運びやすいでしょう。
また、海外展開をしているメーカーに就職し、海外営業を担当する場合には、ビジネス会話ができる程度の英語力があれば高く評価されることがあります。
マーケティング・PR職に役立つ資格
日本化粧品検定
化粧品メーカー社員のなかでも、企画・マーケティング・PR関連の職種に就く人がよく取得するのが「日本化粧品検定」です。
これは「一般社団法人 日本化粧品検定協会」が実施する検定試験で、化粧品・美容に関する知識の向上と普及を目指したものとなっています。
レベルの低いほうから「3級」「2級」「1級」の3種類があり、いずれも受験資格はなく、誰でも受験可能です。
日本化粧品検定は、受験者の約7割を化粧品・美容関連業界で占めており、企業によっては社員教育の一環としてこの資格を導入しています。
化粧品検定
「化粧品検定」は、一般社団法人 日本コスメティック協会が主催する検定試験で、化粧品知識のスペシャリストの育成を目指すものとなっています。
この検定試験は、以下の3種類となっています。
- コスメマイスターライト:化粧品を購入する場合や実際に使用する上で知っておきたい基礎知識の確認ができる
- コスメマイスター:化粧品の基本的知識や化粧品関連の専門知識の習得を目指す
- スキンケアマイスター:美容の総合的知識を問う
いずれも受験資格は設けられていません。
化粧品メーカーの美容部員に役立つ資格
スキンケアアドバイザー
百貨店などの店頭で販売業務を担当する美容部員におすすめなのが、一般社団法人 日本スキンケア協会が主催する「スキンケアドバイザー」です。
スキンケアアドバイザーは、基礎化粧品(スキンケア)にフォーカスして正しい知識と技術を身につけ、お客さまにアドバイスできることを目指したものとなっています。
商品販売や売上向上のための方法なども学べます。
同資格を取得すると、その上位資格である「スキンケアカウンセラー」の取得も目指せます。
コスメマイスター
「コスメマイスター」は、一般社団法人「日本コスメティック協会」が認定する検定試験です。
化粧品の基礎知識や薬機法、関連法規などの知識が問われ、この検定試験の勉強をしておくと美容部員として働くうえでも有利になることがあるでしょう。
「化粧品メーカー社員に必要な資格・スキル」まとめ
化粧品メーカー社員になるにあたり、必須とされる資格は基本的にありません。
業務上必要になる知識やスキルは、入社後に研修を受けて習得することができます。
ただし、研究職を目指す場合は理系学部・学科で学んできたことが条件になる場合が多いため、注意が必要です。