自衛隊の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

自衛隊を目指すきっかけで多いものは?

自衛官になるためには、採用試験での「口述試験」、いわゆる面接に合格する必要があり、この面接では必ずといってよいほど自衛官への志望動機が問われます。

自衛官および陸海空それぞれへの自衛隊への志願理由を、わかりやすく話せるように準備することが大切です。

できれば希望職種も含めて、自分がどんなことを目指して自衛隊に入りたいと思っているのかを自分の言葉で答えられるようにしましょう。

自衛官を目指す人の多くが、「人を助けられるような仕事がしたい」「国を守るために働きたい」といいます。

他の受験生と差をつけるためには、より具体的にこういった志望動機について語れることが必要です。

また、自衛官を目指す人の志望動機として意外と多いのが「自衛官だった父親(あるいは叔父、友人の父親、近所のおじさんなど)の姿を見て憧れた」という志望動機です。

この場合、その人がどういった仕事をしているところを見て憧れたのか、どんな信念を持っているところに共感したかなど、具体的なエピソードをあげて説明できるようにするとよいでしょう。

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自衛隊の志望動機の考え方

国防に携わるために自衛隊に入りたいと考えている場合は、希望職種もあわせて「どのような立場で国防に携わりたいのか」を具体的に述べられたほうがよいでしょう。

戦闘員なのか、通信員なのか、調達員なのか、自分の適性を考えたうえで希望する仕事について語れると、より説得力が増します。

そして「人の命を助けるために自衛隊に入りたい」という人の場合は、阪神大震災や東日本大震災のような災害時の自衛隊の活動についての例を出しながら、志望動機に結びつける方法があります。

「阪神大震災の際に自衛隊員が的確な救助活動で子どもの命を救っているのをテレビで見て、自分も自衛隊に入りたいと思った」

「東日本大震災のとき、陸上自衛隊の人たちが被災地に設置したお風呂で被災者の方々が涙を流して喜んでいるのを見て、災害派遣の仕事に関心を持った」

などです。

災害時などに自衛隊がどんな活動をして、何人の命を救ったのかに関してはさまざまな報道資料が出ています。

こうした資料に目を通して、自分の志望動機に具体性を持たせていきましょう。

自衛隊の志望動機の例文

身近な人の存在に憧れて

「私の祖父は元自衛官であり、また父も現職の自衛官として勤務しています。

そのような家族の姿を幼い頃から見てきて、自然と影響を受け、中学校に上がるくらいには自衛官を目指すことを決めました。

自衛官は普段から大変な訓練に励み、そして有事の際には国を守るために誰よりも先に現場へ出向かなくてはならないなど、厳しさがあることは重々承知しているつもりです。

それでも、私は大好きな日本を守る仕事がしたいと考えています。

もし自衛官になったら毎日全力で訓練に励み、1日でも早く自衛官として活躍してきた父や祖父のようになりたいと思っています。」

人のため、社会のための仕事がしたい

「高校卒業後の進路を考えたとき、私には「人のためになる仕事がしたい!」という気持ちが強くあることに気付きました。

そのきっかけは、災害派遣で活躍する自衛官の姿をテレビでたくさん見たことです。

厳しい環境の中で必死に働く姿は純粋にカッコいいと思いましたし、自分も将来はこういう仕事がしたいと感じました。

自衛隊は日本という国を最前線で守り、人のためになる仕事ができる立場だと思うので、私が自衛隊に入ったら、世のため、人のためになる仕事を一生続けていけるように努力していきます。」

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自衛隊の面接で聞かれること・注意点

自衛隊の試験の面接はグループ面接ではなく、個別面接の形式です。

3名の面接官によって約10~20分程度の質疑応答が行われます。

自衛官というのはあくまでも「公務員」であり、国民の代表として働く立場にもなるため、礼儀作法や見た目の清潔感はとても重要です。

学校の制服ないしスーツを身につけて髪型も整え、ハキハキとした態度で面接に臨みましょう。

もうひとつ、意外と多く質問されるのが、「自衛隊に入ることへの周囲の反応」のようです。

自衛隊というのは特殊な任務を負う職業ですから、「親が反対している」あるいは「妻が反対している」というような事実があれば、それは入隊後の活動にも影響を及ぼす可能性があります。

本当は反対されているのに「家族もみんな応援してくれています」とウソをつく必要まではありませんが、反対されている理由やそれに対して自分がこれからどう説得していくつもりなのかなどを含めてきちんと説明できたほうがよいでしょう。

自衛隊の面接合格のために、民間の大手予備校では面接対策の指導も行っています。

どうしても面接が不安だという人はこういった講座を利用して、対策をすることもひとつの手かもしれません。

自衛隊の自己PRのポイント

自衛隊の面接では、スポーツの経験の有無やどんな特技があるかなど、適性をチェックするための質問もあります。

何か資格を所持している人や大会等の出場経験がある人は、ここでしっかりアピールしましょう。

スポーツ経験は必須ではありませんが、自衛官に求められるチームワークや協調性、基礎体力、忍耐強さなどがあることを伝えられるポイントでもあります。

もしスポーツ経験がなくても、他の活動(クラブ活動や委員会、ボランティアなど)で、仲間と協力して目標に向かって頑張ったことなどをアピールするとよいでしょう。

自衛隊の履歴書で気をつけるべきことは?

一般的な自衛官の採用試験では、応募に際して「志願票」という用紙を提出します。

こちらは履歴書と近いものではありますが、あらかじめ定められたフォーマットに沿って記入していくことになります。

項目は氏名や生年月日、現住所、家族の連絡先など基本的なもののほか、希望の試験場や志願区分も明記します。

また、学歴や職歴(ある場合)の記入項目もあります。

決して難しい内容ではありませんが、何よりも気をつけるべきポイントは、「間違いのない情報を記載する」ことです。

ウソを書くことは認められませんので、ありのままをきちんと書くようにし、また学校名などは正式名称で記載するように気をつけてください。