自衛隊の仕事内容

自衛隊の仕事とは

自衛隊は、日本の平和と独立を守り、国の安全を保つために国民と領土を防衛するための組織です。その歴史は古く、第二次世界大戦後の1954年に設立されました。

現在は全国におよそ260か所もの勤務地があり、23万人もの自衛官が所属する巨大な組織です。

自衛隊の活動には下記のようなものがあります。

防衛活動

日本の領空や領海への進入を防ぐ活動をしています。

海上では海上保安庁と連携をし、不審船を確保することもあります。

緊急救助活動

地震や台風などの大規模災害が発生した際に、警察や消防などと協力をし、救助活動を行います。

国際平和協力活動

自衛隊の活動は国内だけでなく、災害派遣や国連PKOへの派遣など海外にもおよびます。

海外の紛争地域で、その地域の平和を維持するための活動をし、国際社会に貢献します。

「自衛隊」とひとことでいっても、その業務は実に多岐にわたっています。

自衛隊の業務の内容

自衛隊の業務内容は、職種・職域・階級等によって実にさまざまなものとなっています。

ここでは陸上自衛隊を例に挙げて、いくつかの代表的な業務を紹介します。

戦闘の現場で活躍する

日本や日本国民を守るために、現場の最前線で戦闘できる体制を整えています。

もちろん、普段は実際に戦いが行われているわけではなく、日々訓練をしながら有事の際に備えています。

普通科や機甲科などの職種の自衛官がいます。

情報収集や後方支援を行う

自衛隊の活動に必要な情報を集めたり、現場の最前線で活動する部隊の後方支援に携わります。

情報科、施設科、通信科、武器科などの職種の自衛官がいます。

自衛隊の組織や自衛官の生活を管理する

自衛官が安全で健康的に過ごせるよう、体調管理や会計など、自衛隊組織におけるさまざまな活動やサポート業務を担当します。

警務科、衛生科、会計科、音楽科などの職種の自衛官がいます。

自衛隊の役割

自衛隊は、第二次世界大戦後に、日本の独立した防衛の仕組みを整えることを目的として作られた組織です。

日本の平和と安全を守ることが、自衛隊の存在意義だとされています。

自衛隊の任務上での役割は、大きく分けると3つあります。

日本を守る

ひとつは、「日本を他国から守ること」です。

現在日本はどこの国とも戦争をしていませんが、だからといって他国から侵略される可能性が絶対にないということではありません。

万が一にも日本の領海や領土に攻め込まれたときに国民の安全を守れるよう、自衛隊は日々訓練を重ねながら実戦に備えています。

国際社会の平和と安定に貢献する

ふたつめの役割は、「国際社会の平和や安定に貢献すること」です。

自衛隊は、日本の平和だけを守ればよいというわけではありません。

難民の救援活動に参加したり、医療技術の発達していない国でケガや病気の治療を行ったりして、他国の国民が安定した暮らしができるための支援活動も行っています。

災害時の救助活動

そしてみっつめの役割は、「災害から人々を守り、救うこと」です。

地震や大雨などの天災が起きたとき、真っ先に被災地に乗り込んで救援物資を届けたり被災者を救助したりします。

救援活動の様子に関しては、2011年の東日本大震災をはじめ、近年のさまざまな自然災害の報道で目にした人も多いのではないでしょうか。

こうした非常時の活動は、自衛隊の到着のスピードや救援内容が生存者の数を左右することもあり、非常に重要な活動になります。

また、日本国内だけでなく、海外で災害が起きたときにも自衛隊は救援活動を行っています。

人の命を守るために、日本はもちろん、それ以外の国でも幅広く活動するのが自衛隊の役割です。

自衛隊の勤務先の種類

自衛隊の組織は「陸上自衛隊」「海上自衛隊」「航空自衛隊」の3つに分かれており、「自衛官」と呼ばれる自衛隊の隊員は、そのいずれかに所属しています。

陸地を守る「陸上自衛隊」

自衛隊の中でも最大の規模を誇るのが「陸上自衛隊」です。

約14万人もの隊員がおり、国内の駐屯地は160か所にのぼります。

陸上自衛隊は国民や国土を直接守るため、陸上での戦闘や情報収集、補給に当たるのが主な仕事です。

歩兵部隊や戦車隊などの部隊だけでなく、道路や橋を建設する部隊もあります。

また外国からの国賓(重要な客人)を警護するほか、不発弾の処理や災害時の給水をしたり、国際協力で現地の道路の補修をするような仕事もあります。

日本の領海を守る「海上自衛隊」

日本は国土全体を海に囲まれた島国であり、侵略の危険の多くが海からやってきます。

日本の領海を守り、海上からの侵略を防ぐのが海上自衛隊の役目です。

海上自衛隊は、日本の周りの広大な範囲を監視し、周辺の海域における海上交通の安全確保をしながら、日々防衛をしています。

日本の領海を侵犯した船は、まず海上保安庁が対応しますが、対応が困難だった場合には、海上自衛隊に引き継ぐことになっています。

また、海外において商船を海賊から護衛する任務を担当することもあります。

空の防衛を担当する「航空自衛隊」

「航空自衛隊」は日本に侵略してくる敵に対して、空での防衛を行います。

基地は約270か所にあり、約4万人の隊員が任務に就いています。

航空自衛隊は、日本周辺の領空を警戒・監視し、不法に侵入しようとする航空機に対して警告を与え、外国の航空機が不法に日本の領空を侵犯した際には、速やかに退去するよう対応をします。

状況によっては、自衛隊機がスクランブル発進をし、日本の空を守ります。

常に領空を監視し、航空機だけではなく、巡航ミサイルの監視も常時行なっています。

また、航空機の整備や航空管制なども航空自衛隊の役割のひとつです。

自衛隊の仕事の流れ

自衛隊の仕事の流れは、配属先や職種によって変わってきます。

基本的には毎日規則正しいタイムスケジュールに沿って生活し、朝6時頃に起きて、日中は訓練やトレーニング中心に行っています。

訓練の内容は日によって変わりますし、担当している業務によってもだいぶ違いがあります。

17時にはその日の訓練が終了し、それからは消灯時間まで食事や入浴をしたり自由に過ごします。

ただし、災害発生時などに出動要請があった際には、上記の生活パターンも大きく変わる場合があります。

自衛隊と関連した職業

自衛隊と警察官の違い

自衛隊と警察官はどちらも公務員であり、広く見れば世の中を守る仕事をすることから、似たような仕事と思う人もいるかもしれません。

まず自衛隊は、防衛省によって管理され、自衛隊法に基づき日本の平和と独立を守り、国の安全を保つために設置された部隊です。

一方、警察は警察法の定めによって、個人の生命の保護、犯罪の予防や交通の取締り、公共の安全や秩序の維持などのために置かれた国の機関を指しています。

自衛隊の目的は、日本の平和と独立を守り、国の安全を保つことで、簡単にいえば、外国から日本や日本国民を守るための活動をおもに行うのが自衛隊です。

それに対して、警察官は日本国内の安全や治安を守るために、日常的に起こる事件や事故を捜査したり、交通違反を防ぐための取り組みを行ったりします。

また、逮捕権を持つのは警察官のみとなっています。

身分についても違いがあり、警察は一部の国家公務員と大多数の地方公務員で成り立っていますが、自衛隊は国家公務員となります。

警察官の仕事