自衛隊の看護師になるには? 仕事内容は?
自衛隊でも看護師は働ける?
自衛隊ではさまざまな職種の人が活躍しており、そのなかには「看護師」の資格やスキルを生かして働く人もいます。
今でこそ女性自衛官の姿は珍しくなくなってきましたが、じつは昭和27年当時、陸上自衛隊に初めて入隊した女性隊員は看護に関わる仕事に携わっていたそうです。
自衛隊ではたくさんの自衛官が活躍しており、そのような自衛官の体調や健康をサポートするのが看護師の重要な役割です。
看護師は、自衛隊にはなくてはならない職種のひとつであり、また女性自衛官がおおいに活躍できる職種でもあります。
自衛隊の看護師として働くには
防衛医科大学校で看護師を目指す
自衛隊の看護師になる方法はいくつかあります。
そのひとつが、自衛隊の看護師を養成する「防衛医科大学校」の「看護師養成課程」で学ぶ道です。
防衛医科大学校看護師養成課程は、通称「自衛官候補看護学生」とも呼ばれ、保健師・看護師である幹部自衛官となるべき者を育成するコースとなっています。
入学後は4年間の教育を受けて、保健師・看護師の国家資格の取得を目指します。
免許取得後は、陸・海・空各幹部候補生学校に入校し、幹部自衛官に必要な知識と技能を学びながら、幹部としての資質を養います。
その後、自衛隊看護師として全国の自衛隊病院や衛生科部隊等で勤務し、実務経験を積んでいきます。
各自衛隊の看護師の求人に応募する
また、陸上自衛隊・航空自衛隊・海上自衛隊のそれぞれが看護師の求人を出すこともあります。
応募資格は各自衛隊で多少異なってきますが、看護師免許を持っていることが大前提となります。
そのうえで、保育士や助産師免許も求められる場合や、年齢要件や看護師としての一定の経験年数が掲げられることもあります。
このような形で働く看護師は、全国各地にある自衛隊病院や、自衛隊の駐屯地・基地の医務室での看護師業務などに携わることになります。
自衛隊の看護師ならではの訓練も
自衛隊の看護師は、一般的な病院で働く看護師と同様、隊員の健康管理や診察のサポートなどの医療業務にあたります。
しかし、このほかに自衛隊の看護師ならではの活動として、国内外の災害や緊急派遣に備えての野外病院の訓練が行われることが挙げられます。
大災害が起こった際には、自衛隊の医療チームは患者の治療にあたったり、患者の一時収容の機能を発揮します。
また、避難所で生活する人たちの心身のケアなどにも携わります。
このような有事の際に的確に行動できるよう、自衛隊の看護師たちは日ごろから訓練を行っています。