自衛隊は公務員? 他の公務員と年収に違いはある? 給料はどうやって決まる?

自衛隊は国家公務員ですが、一般の公務員とは区別される「特別職」にあたります。

その業務の特性上、一般の公務員よりも高めに設定されています。

ここでは、自衛隊の身分や年収について詳しく解説します。

自衛官は特別職の国家公務員

自衛隊は、陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊の3つの組織からなる、防衛省管轄の防衛組織です。

自衛隊では非常に多くの隊員が働いていますが、そのうち、階級を有して制服を着用し、武器を持って戦うことを任務としているのが「自衛官」と呼ばれます。

この自衛官は、防衛省の自衛隊に所属する「特別職の国家公務員」として活躍します。

「特別職」というのは、職務の性質などから国家公務員法を適用することが適当ではないとされる人たちのことです。

国家公務員の特別職の例
  • 内閣総理大臣
  • 国務大臣
  • 司法機関・立法機関などの国家公務員
  • 防衛省の職員・自衛官

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

自衛隊の給料はどれくらい?

自衛隊の給料は、任務の特殊性や、危険をともなう任務にも就くことなどから、一般の公務員よりも若干高めに設定されています。

また、自衛隊の人事のひとつの特色として、明確な「階級制度」がとられていることが挙げられ、同じ階級のなかでも勤続年数が増えれば増えるほど、給料は上がります。

自衛官の階級
  1. 将・将補
  2. 1~3佐
  3. 1~3尉
  4. 准尉
  5. 曹長・1~3曹
  6. 士長・1~2士

「尉官」「佐官」「将官」といわれる幹部自衛官になれば、さらに給料は高くなり、一般幹部候補生や防衛大学校卒者のほとんどは、定年時に年収800万円程度にまで達するといわれています。

人事院が行った平成30年度国家公務員給与等実態調査によれば、国家公務員の平均年収は686万円とされており、長く勤めて自衛隊の幹部になれば、平均的な国家公務員よりも多くの収入が手にできることがわかります。

一般の自衛官とは異なる給料の人も

自衛隊では、戦闘員である自衛官のほか、防衛省の職員も活躍しています。

防衛庁の職員
  • 事務官
  • 技官
  • 医官
  • 歯科医官
  • 薬剤官

このような人たちは、幹部候補の自衛官と同じように給料はやや高めとなっています。

防衛省の職員は国家公務員の一般職と総合職としての採用があり、幹部候補である総合職として入省し、昇進してトップクラスになれば年収2000万円を超える可能性があります。

自衛官は公務員?のまとめ

自衛官は国家公務員の特別職であり、一般の公務員とは違った給与形態がとられています。

自衛官として長く勤めて幹部になれば、一般的な職業よりも多くの収入を手にできるでしょう。

また、自衛官と防衛庁の職員には仕事内容や給与体系に違いがあります。