自衛隊で実施される体力測定とは?

入隊してから体力測定が行われる

自衛官に対して、強靭な肉体を持ってバリバリと訓練や任務を遂行する姿をイメージする人も多いのではないでしょうか。

しかし自衛隊の入隊試験では、身体上に問題がないか調べることはなされますが、体力試験についてはありません。

自衛隊に合格したからといって、すべての隊員が同程度の体力を持っているとは限りません。

高卒で入ってくる人の多くは部活などで体を動かしてた人が多いですが、新隊員は高卒だけではなく、社会人になって入ってくる人もたくさんいるため、入隊時の体力にはかなりのばらつきがあります。

そのため、はじめはランニングや筋力トレーニングを中心に行い、基礎体力を高めていきます。

もともと体力にあまり自信がなくても、自衛官になれる可能性は十分にあります。

とはいえ、陸上・航空・海上それぞれの自衛隊に入って新隊員教育が始まれば、そこから退官して自衛隊を辞めるまで体力を測るための「検定試験」というものがついてまわります。

職種によって違いはあるものの、自衛隊に所属するうえでは、やはり「体力」が必要不可欠となります。

自衛官は日々少しずつ体力を向上させていくことを目指して、訓練やトレーニングにも励んでいます。

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体力測定の内容

体力検定の内容は、おもに「腕立て伏せ」「腹筋」「懸垂」「3000メートル走」「ボール(ソフトボール)投げ」となっています。

各種目は年齢ごとに「等級」という形での基準が設けられ、その基準を上回ることを目指さなくてはなりません。

なお、これらの種目は基本となるもので、たとえば海上自衛隊では水泳検定のように、その他の体力測定も実施されています。

また、陸上自衛隊では数年前からより実践を意識した内容にするために種目の変更がなされています。

もともとあった「腕立て伏せ」「腹筋」「3000メートル走」のほか、約50メートルをダッシュする「短距離疾走」、約1メートルの壕を幅跳びで越える「超壕」、重さ約20キロのタンクを運ぶ「重量物の卸下、運搬、積載」の6種目が実施されているそうです。

体力測定の結果は評価にも影響する

少し前までは体力検定はあくまで自分の体力を知るための機会のようなもので、よほど体力がないのは別としても、そこまで重要視はされてませんでした。

しかし、近年では体力測定も昇進や給与などの評価に関わってくるようです。

理由としては、自衛官でありながら高血圧やメタボ等の体調管理ができてない人がいたようで、それに対する改善策と噂されています。

将来のために、入隊したら積極的に体力づくりをして、体力測定もいい結果を出したほうが、キャリアアップの機会も得やすくなります。

ちなみに、体力測定で一定以上の結果を出すと「体力徽章」というバッジがもらえます。

とくに最難関の1級を取得している自衛官は決して多くなく、1級であることがわかるバッジをつけていると他の自衛官からも一目置かれるでしょう。