不動産会社社員の志望動機と例文・面接で気を付けるべきこと
不動産会社を目指すきっかけで多いものは?
不動産会社を目指すきっかけで多いのは、人々の暮らしに必要不可欠な「住まい」に関する仕事がしたいというものです。
どんな家で暮らすかという問題は、私たちの生活満足度や充実度に大きく影響します。
住まいの重要性に魅力を感じ、人々の大切な決断のお手伝いをしたい、誰かの役に立ちたいという人が、不動産会社を目指すケースがよく見られます。
また、高収入を得たい、独立して自分の会社をもちたいなどの夢を抱いて不動産会社を目指す人も少なくありません。
仕事に年齢もキャリアも関係なく、成果が報酬に直結する不動産業は、自分の実力を試したい人にとって魅力的でしょう。
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不動産会社の志望動機の考え方
不動産会社といっても、その事業内容はばらばらです。
ほとんどすべての不動産会社にあてはまるような理由では、志望動機としてはNGです。
不動産会社の志望動機については、まず志望先企業の特色や経営方針、扱う物件の傾向などをよく調査して、それに基づいて的を絞った内容にすることが大切です。
そのうえで、自分自身の考え方や性格など、自己分析の結果を個々の事業内容と結びつけられると、説得力のある志望動機を作成することができるでしょう。
自己分析の前後に、過去に実際に経験した具体的なエピソードを交えられるとオリジナリティが増します。
とくに総合デベロッパーなどの大手不動産会社を志望する場合、競争率が高いので、志望動機を十分に練る必要があります。
不動産会社の志望動機の例文
仲介会社を志望する場合の例文
「大学入学を機に一人暮らしの部屋探しをした際、不動産会社の方が、右も左もわからない私に対して非常に親切に、優しく接してくださいました。
そのときの感謝が忘れられず、私も同じ不動産仲介の仕事で恩返しをしたいと思い、御社を志望しました。
御社は、物件を紹介するだけではなく、お客さまに安心して住まいを選んでいただける「顧客目線の接客」をかかげておられます。
私も、安心感を与えられる担当者になりたいです。」
アパート管理会社を志望する場合の例文
「私は、表立って注目されたり、大勢で騒いだりすることはあまり好きではなく、地味なタイプの人間ですが、真面目さが取り柄であり、任されたことは確実に、コツコツとこなす自信があります。
将来の仕事を考えるにあたって、真っ先に浮かんだのが、私の住むマンションを管理してくれている社員さんの姿です。
その社員さんは、廊下の蛍光灯が切れているとすぐ交換してくれますし、エレベータの小さな異常にもすぐ気が付きます。
常に仕事に対して真面目で、誰も見ていないところでも決して手を抜かない姿勢は、私が抱く理想の社会人像にピッタリと重なりました。
御社の管理事業に貢献したいと考えております。」
デベロッパーを志望する場合の例文
「私は大学院で政治経済学を専攻しており、地方経済の再生をテーマに研究してきました。
そこで学んだのは、官民一体となった取り組み、つまり「人の流れる仕組み」をどうやってつくるかが、地方再生に不可欠であるということです。
そうした大掛かりな仕事ができるのは、大規模商業施設の誘致に強みをもつ、総合デベロッパーである御社以外にありません。
大学・大学院で得た知識を生かして、官公庁との交渉役として大きなプロジェクトにたずさわることが、現在の私の目標です。」
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不動産会社の面接で聞かれること・注意点
不動産会社の面接においてまず重視されるのは、その人の「第一印象」です。
不動産会社では、どんな業務であれ、数多くの人と関わります。
来店されたお客さまや、マンションの入居者、土地所有者や周辺住民と、難しい話し合いをすることもあります。
そうした人々とコミュニケーションを取っていくためには、交渉能力や専門知識などの前に、「そもそも人間として信用されるかどうか」が重要です。
面接においても、髪形や服装などの身だしなみ、挨拶や言葉遣いなどに最新の注意を払わなければなりません。
客観的に好印象となっているかどうかは、自分で判断することは困難ですし、誰にでも多かれ少なかれ、無意識のクセもあります。
できる限り、友人や先輩、学校の先生など、第三者からのアドバイスを求めることをおすすめします。
不動産会社の自己PRのポイント
不動産会社の自己PRのポイントは、志望する企業や職種によって変わります。
たとえば仲介会社の場合、かなり離職率の高いケースが目立ちますので、つらくても簡単には辞めないというガッツや根性、意欲の高さをアピールすると有効です。
インセンティブ(成果報酬)割合の高い会社であれば、お金を稼ぎたいという気持ちをぶつけてみるのもよいでしょう。
同じように、管理会社であれば、人の役に立ちたいという献身性や、細かいことにも気がつく観察力などをアピールするとよいといえます。
デベロッパーの場合は、大型プロジェクトの一員として、社内外のさまざまな専門家とチームを組むことになりますので、協調性や視野の広さがアピールポイントとなるでしょう。