陶芸家の仕事内容

土に命を吹き込む

陶芸家の仕事は、食器や花瓶、壺やオブジェなどの焼き物を作り出すことです。

この焼き物作りはたくさんの工程に分かれており、一つひとつの作品を作り出すまでに長い時間と手間がかかっています。

ここではその工程を簡単にご紹介します。

まず、最初にすることは、デザインです。

たとえば食器を作るのであれば、どのくらいの大きさで、どんな形で、どんな色で、どんな柄で、何を食べるときに使うものなのか、しっかりとイメージを膨らませながら図案を描きます。

この際に、どのような材料を使うか、どれくらいの工程が必要かを考えた上で、大まかな売値を決めてくことも大切です。

イメージが固まったら、制作に入ります。

材料となる土をこねて、手やろくろと呼ばれる回転台を使いながら形にしていきます。

土に命を吹き込むための大切な工程であり、力の入れ方やろくろの回転のスピードによって形が決まるため、とにかく集中しながら作業することが大切です。

焼き上げるまでの長い道のり

形ができあがったら、土の中の水分を抜くために乾燥させます。

ここで乾燥させておかないと、窯で焼いたときに中の水分が膨張して器が割れてしまうことがあるため、手を抜くことができない工程です。

しっかりと乾燥させたら、一度素焼きをし、そこに下絵をつけたり、釉薬と呼ばれる薬をかけたりして、少しずつ完成品へと近づけていきます。

ここまでできあがってから、ようやく最後の大仕事である、本焼きを行います。

1200〜1300℃ほどの高温の窯の中でじっくりと焼き上げて、作品を仕上げます。

この作業はベテランの陶芸家でも難しいもので、火加減や窯の中の温度変化が思うようにいかなかったときは、作品が割れてしまったり焼きムラができてしまったりすることがあるそうです。

多くの人に作品を届けたい

完成した作品は展示販売会に出品することもあれば、工房で直接販売することもあります。

百貨店やインテリアショップ、雑貨店などに商品を置いてもらいたい場合は、陶芸家自身がこうした店舗に出向いて交渉をすることもあります。

また、最近ではインターネットのオンラインショップで販売するケースも増えています。

陶芸家というと「自分の工房で黙々と作品を作っている」という印象を持っている人もいるかもしれませんが、実際には販路拡大のために積極的に行動している人も多いのです。

長い時間と手間をかけて生み出した作品を多くの人に届けるためには、人脈を広げてチャンスを増やすことが大切です。