陶芸家に弟子入りするには?

一人前になるための修業

陶芸について勉強する場合、既に活躍している陶芸家のもとに弟子入りして直接指導を受けるというのもひとつの道です。

弟子入りをすれば材料の調達ルートから制作の技、流通や宣伝の際に重要になってくる人脈など、さまざまなことを教えてもらえます。

いずれ独立をしたいと考えている人にとっては、貴重な経験となるでしょう。

昔は、弟子入りして師匠と一緒に生活をし、身の回りの世話から仕事の雑用まで引き受けながら陶芸の技術を学ぶというスタイルが珍しくありませんでした。

近年では、時代の変化とともに弟子をとる陶芸家は減っている傾向にありますが、いまだにこのスタイルを貫いている陶芸家もいます。

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弟子入りするには

弟子入りをしたいのであれば、自分の理想とする陶芸家のもとを直接訪ねたり電話をかけたりして、弟子にしてもらいたいという思いをぶつけることからスタートします。

インターネットで弟子の募集をしている場合もありますし、公の場では募集をしていなくても交渉次第で受け入れてもらえる場合もあります。

弟子入りを希望する場合は、積極的に情報を集めたり行動したりすることが大切です。

陶芸家に、自分の陶芸への熱意や適性が認められれば第一関門は突破といってもよいでしょう。

待遇はピンからキリまで

しかし、弟子になったとしても多くの問題が待ち構えています。

弟子となる場合、住居や食事はどうするのか、給料はどれくらいの金額なのか、何年くらい弟子をする見込みなのかなどをしっかり話し合い、双方が合意しなければいけません。

「工房兼住宅に住み込みで食事つき、月に数万円の給料あり」「住居や食事はついていないけれど月に10万円以上の給料あり」など、生活に困ることのないような条件が揃えば安心して働けるでしょう。

しかし、最近は経営が厳しい窯元も多く、指導をするかわりに給料は非常に低い金額になるということも珍しくありません。

弟子入りを考えるのであれば、どれくらいの待遇であれば生活が成立するのかを事前によく考えた上で交渉に臨んだほうがよいでしょう。

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修業期間の生活

修業期間は、まず雑用や身の回りの準備から始まります。

土を運んだり、作品を依頼主に運搬したりするなどがメインとなり、創作活動をすることはできません。

工房や窯元での生活に慣れ、道具や土の扱い方ができるようになったと認められると、ようやく土やろくろに触ることを許されます。

まずは定番の商品を作ったり、同じ皿を何十枚も作ったりするなど、基本的な作品を作ることから始めます。

先輩や師匠となる陶芸家の仕事をひたすら見て覚え、繰り返し同じ作品を作ることで、技術が身についてくるのです。

ときには仕事が終わったあとに遅くまで練習をすることもあります。

少しずつ仕事を任されるようになり、実力が認められると、ようやく創作活動をすることができるのです。

これには2~3年から5~6年かかるといわれており、一人前と認められ独立するには10年ほどかかるようです。