手話通訳士のつらいこと、大変なこと、苦労

相手の気持ちを理解する難しさ

手話通訳士は、聴覚障害者のことをきちんと理解し、思いやりの心を持って仕事に臨まなければなりません。

健常者と障害者という違いはありますが、同じ人間同士のコミュニケーションだという気持ちを忘れないことが大切です。

そのためにも、障害者の生活環境や相手がどのような悩みを抱えているのかなどについて、きちんと理解しようという姿勢を持ち、福祉に関する知識も持っている必要があります。

手話のスキルを磨くことも大事ですが、一人ひとり違う人と接する中で、相手の気持ちを考えることのほうがずっと難しいと感じるはずです。

手や腕を痛めやすい

手話通訳士といえば、どちらかというと頭を使う仕事で体力は要しないというイメージがあるかもしれません。

しかし、通訳中は絶えず腕や手を動かし続けるため、かなりの重労働です。

とくに肩凝りや頸肩腕障害という過労性の疾病に悩まされる人が多く、酷くなると少し腕を動かすのも痛くてたまらないといったことがあるようです。

普段から無理をし過ぎず、自分の体調にも気遣いながら仕事を行うことが大切です。

手話通訳だけで生活するのは困難

現在の日本では、まだ手話通訳士が職業としてしっかり確立していない面もあるため、せっかく手話通訳の技術を取得したのに活躍の場が見つからない…という可能性もあります。

とくにフルタイムで働ける場を探すのは大変で、多くの人は福祉施設の職員と兼務して働くことになるでしょう。

いざ現場に入ってみると、なかなか手話通訳を活かす機会がないといったこともあるようです。

一方、仕事としてはまったく他の職業に就き、空いている時間を使ってボランティアとして活動を行う人も多く存在します。

手話通訳の仕事だけで食べていくのは厳しいですが、さまざまな形で手話通訳に関わることは可能です。