テニスの審判になるには

審判員はボランティア

テニスの審判を専業として生活することは、現実的には難しいのが実情です。

テニスの国際審判員になると、ウインブルドン大会や全仏大会といった「4大大会」をはじめとする大きな国際大会でも審判を務められます。

国際審判員は海外で行われる大会で審判をするため、1年に4~5ヵ月も海外を飛び回ることがあります。

しかし、そんな国際審判員でもテニス審判の収入だけで生活していくことは難しいのが現実です。

もちろん4大大会の審判になれば、大会中の交通費や宿泊費、食費などは支給されますが、日当は1万円ほどから高くても3万円ほどとなっています。

複数の国際大会の審判を担当していても、テニス審判だけで生活できるほどの収入は期待できません。

実際、テニスの審判を務めている人は、ほとんどが別に本職を持っています。

審判の仕事は、テニスが好きで、テニス界のために貢献するボランティア活動として考えている人が多いです。

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テニスの審判の種類

テニスの審判になるためには、日本テニス協会の講習会や認定テストを受け、合格しなければなりません。

テニスの審判の種類は「審判員」「チーフアンパイア」「レフェリー」の3種類です。

審判員は試合でチェアアンパイア(主審)、ラインアンパイア、全体の進行に気を配るロービングアンパイアなどを行います。

チーフアンパイアは審判員の割り当てや評価などを行い、レフェリーはコートの設営から大会全体の公正で円滑な運営に関わります。

日本テニス協会による認定資格は、審判員、チーフアンパイア、レフェリーのそれぞれに「C級」から順に「B級」「A級」「国際」というランクがあります。

テニスの審判になるにはまず、都道府県のテニス協会で「C級審判員」の資格を取得します。

審判員資格の取得方法と任務

以下は審判員の資格取得方法と任務などの詳細です。

C級審判員

C級審判員認定講習会を受け、認定試験に合格すれば資格を取得できます。

主として地域協会、都府県協会および日本テニス協会加盟団体が主催、公認、主管する大会の審判を行います。

C級審判員は、約3900名の有資格者がいます。

B級審判員

C級審判員の有資格者で、B級審判員認定講習会を受けて認定試験に合格すれば資格を取得できます。

B級審判員は主として日本テニス協会主催、公認、主管大会の審判を行い、有資格者は約560名です。

A級審判員

B級審判員の有資格者の中から経験、資質を考慮して認定員がA級審判員の候補者を選抜します。

認定員2名以上が候補者の実技審査と個人面接の総合評価を行い、審判委員会の最終審査を経てA級審判員に認定されます。

主として日本テニス協会主催、公認、主管大会の審判を行います。

A級審判員の有資格者は、大原泰次郎(岐阜)、石田さやか(愛知)の2名です。

国際審判員

国際テニス連盟、女子テニス協会、男子プロテニス協会の基準に従い、認定されると資格を取得できます。

任務はそれぞれ国際テニス連盟、女子テニス協会、男子プロテニス協会の規定に従って行います。

国際審判員の有資格者は、日本では辻村美和(大阪)、近藤康幸(東京)の2名です。