審判の現状と将来性

ビデオ、ハイテク判定の導入

最近は、スポーツの判定にビデオやハイテクを使ったチェック制度が導入されています。

たとえば、日本のプロ野球では、本塁打をめぐる判定に限られますが、審判が必要と認めれば、ビデオによる確認が行われています。

現実に、左翼ポール上空を通過した打球に対してビデオ判定が行われ、本塁打の判定がファールに訂正されたこともあります。

サッカーでも、W杯や女子W杯、クラブW杯で「ゴール機械判定」が導入されています。

2014年W杯ブラジル大会では、1次リーグのイタリア対コスタリカ戦で、クロスバーに当たって落下したヘディングシュートに「ゴール」の判定をしました。

反対意見と賛成意見

ビデオやハイテクを使った判定については、賛成意見も、反対意見もあります。

賛成意見の代表的なものは、「人間が判定すれば、どうしても誤審が起きる。ビデオやハイテク機器を導入して誤審を減らすべき」というものです。

逆に、反対意見の代表的なものとしては「誤審も含めて、それが人間のするスポーツ」という意見や「審判の権威、尊厳を損なう」といった意見があります。

機械判定の導入が増えそう

現実には、大きな大会で誤審が起きるたびに、ビデオやハイテク判定の導入を求める声が高まります。

すでに、大相撲からテニス、ラグビー、ボクシング、柔道、レスリング、ショートトラックスピードスケート、バレーボール、メジャーリーグベースボール、アメリカンフットボールなど、多くの競技で導入されています。

また、最近は、ビデオの性能が上がるとともに、ハイテク機器の導入費用も下がってきています。

しかし、どんなに技術が進歩しても、審判という職業がなくなることは考えにくいでしょう。

将来的には、それぞれのスポーツの特性に合わせ、審判の権威を損なわないように配慮しながら、ビデオやハイテク判定がより多くの場面で導入されると考えられます。