警察官の殉職

殉職理由の多くは交通事故

警察官というと、ときに危険な現場に赴くこともあるため、殉職に対する不安を抱いている人もいるかもしれません。

実際、日本における警察制度ができた明治初頭から2010年末までに、約5,500名の警察官が殉職しています。

殉職理由はさまざまですが、犯人に刺されたり銃を発砲されたりということよりも、犯人の追跡中などに交通事故に巻き込まれることのほうが多いそうです。

たとえば、2006年に発生した「高知の白バイ隊員死亡事故」は、そのひとつの例といえます。

警察官の殉職者数は、年間で10名程度といわれています。

全国で30万人ほどいる警察官ですから、決して大きな数字ではないと考えられますが、職務の性質上、どうしても危険は避けられないと考えておくことは必要です。

また、現場に出る警察官たちは皆、少しでも危険から身を守るために日々厳しい訓練を行っているのです。

東日本大震災での殉職

近年、比較的多くの警察官が殉職するきっかけとなった事件が、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。

ここでは、25名の警察官が殉職しています(2012年3月11日現在)。このほとんどは、津波に飲まれないよう人々を避難させようと誘導していた結果、自らが津波に巻き込まれた警察官だそうです。

殉職者が出るのは、交通事故や犯罪などの事件だけではありません。

このように、大きな天災が起こった際にも「人々を守る」という任務を果たそうとしたことで、結果的に殉職する警察官も存在しています。

殉職による補償

もし、警察官が殉職した場合、警察官の遺族に対して「弔慰金」や「賞じゅつ金」というものが支給されます。

また、昔から警察官の殉職者は敬意を込めて「二階級特進」になることが慣例となっており、階級が上がることで、死亡退職金や遺族年金を算定する際にも、弔慰金が割り増しされます。