歌手の現状と将来性

好きな歌で生計を立てられるのは一握り

「歌手になりたい」という夢を持つ人は多くいますが、その大半が志半ばで夢を諦めてしまうことになります。

というのも、純粋に歌を歌う仕事だけで生活できる人はごく僅か。デビューしたものの鳴かず飛ばずで、事務所の雑用やアルバイトをして生計を立てる人も多いのが実情です。

なお、プロの歌手としてデビューしたとしても、自分の好きな曲だけを歌えるわけではありません。事務所やレコード会社の意向で、自分の望むような曲を歌えないこともあります。

プロの歌手は常にヒット曲を出すことが求められるため、ときには自分の思う曲ではなく、「売れるための曲」を歌わなければならないこともあるのです。

表現者である自分と、商業的な成功を追い求めなければならないジレンマ。そのもどかしさに苦しみ、事務所を移籍したり、アマチュアに戻って自由に、好きな活動をする人も少なくはありません。

歌の上手さだけが成功条件ではない

歌手は、ただ「歌がうまい」というだけでは成功できるとは限りません。

売れるためには、歌唱力以外にもカリスマ性や時代の流行やニーズなどが影響しますし、極端なことをいえば、多少歌が下手でも運が味方して売れるということもあります。

歌手は、何か特別に光るものを持っていない限り、自分一人の力だけで成功することは不可能に近いです。業界有力者に気に入られ、強力なバックアップによって、歌手としての地位を築く人も多くいるのです。

歌手の将来性

このように、歌手として成功を続けるのは決して簡単ではありませんが、人の心を動かせる歌い手はいつの時代でも変わらず求められています。

テレビでよく見かけるポップス系の歌手以外にも、歌い手としての仕事はたくさんあります。

また、最近ではインターネットに動画を投稿するなど、多くの人に自分の歌を気軽に届けていきやすい時代がやってきています。

業界関係者は次のヒットメーカーを常に探していますから、積極的に自分を売り込むことで、実力やセンスがあれば、予期せぬところでデビューの話が舞い込む可能性もあります。

現在売れている歌手たちも、場合によっては10年以上という長い時間をかけて、地道な下積み時代を乗り越えています。

諦めず、根気よく、そして何より「絶対に歌手になりたい」という強い志を持ち続けることが、歌手になるためには必要だといえるでしょう。