動物看護師の退職、離職率

入社後早くに離職する人も多い

いま、動物看護師を目指す人は増えており、「動物が好きでたまらない」「大好きな動物の身近で働きたい」といったような、強い気持ちを持って目指す人が多い仕事です。

毎日動物のそばで働ける動物看護師は、動物好きにとってまさに天職。

しかし、そんな憧れを抱いて動物看護師になったはいいものの、いざ動物病院などに就職すると、わずか数年程度で辞めてしまうという人が少なくありません。就職後、たったの数ヵ月で辞めてしまう人もいるようです。

職場によっては入社1年以内の離職率が9割を占めるという、非常に離職率の高いところもあるといわれています。

では、なぜ「やりたい」と思っていた仕事を早くに辞めてしまう人が多いのか、その理由を考えていきましょう。

離職につながる理由

動物が苦しむ姿を目の当たりにする

「大好きな動物のためなら何でもしたい」と思っていても、いざ現場に出れば、そこには厳しい現実が待ち受けています。

動物が難しい病気で苦しむ姿を目の当たりにしたり、手術をしても助からずに亡くなる瞬間に直面することもあります。また、仕事では動物の排泄物や血液などを処理することも日常茶飯事です。

基本的に動物看護師が相手にする動物は、体のどこかに悪いところを抱えています。飼い主も、真剣に自分の動物を助けてほしいと願っています。

だからこそ、「かわいい」「好き」という気持ちだけでは務まらず、厳しい現実にも目を背けずに仕事を進めなければなりません。

「かわいい動物たちと触れ合えて楽しそう」くらいの気持ちでいると、現実に耐え切れないかもしれません。

勤務時間が長い、不規則

この仕事は動物を相手にするため、自分の都合だけで仕事を終わらせることはできません。

急な処置が必要な患者がやってくることもありますし、予定より手術が伸びたり、患者が多い日は事務処理に追われてなかなか帰れないといったこともあります。

また、24時間体制の病院では、宿直勤務を含めたシフト制で働くことがあります。

勤務時間が長く、さらに不規則な生活にもなりやすいため、プライベートを犠牲にしなければならなかったり、体力面でつらくなってくる人がいるようです。

給料や待遇面に不満

動物看護師の労働環境は、すべての職場が恵まれているとはいえません。

勤務先によって待遇面には大きく差があり、たくさんの残業をしても残業代が出ないところや、社会保険が整っていないところなどもあるといわれます。

精神的にもハードな仕事で勤務時間が長いわりに、お金で還元されないといった不満を持ち、辞めてしまう人も少なくないようです。

人間関係の苦労

動物看護師は、自分一人だけでなく、獣医師や他の動物看護師などと一緒に仕事をします。

狭い職場で顔を合わせて働くため、他のスタッフと良好な人間関係を築くことも、楽しく仕事を続けていくためのポイントとなります。

個人病院の場合は、大勢のスタッフと接することはないでしょうが、その分、経営者である院長とそりが合わなければ、続けていくのが難しいかもしれません。

病院ごとにカラーが異なるため、自分に合った雰囲気や経営方針の職場を探すことも大切といえるでしょう。

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