動物看護師の悩み、苦労

腕に傷が絶えない

動物看護師の腕を見ると、あちらこちらにひっかき傷や噛み跡が残っている人がいます。

診療をきちんと進めるために押さえようとした動物が暴れ出すのはよくある話で、そのたびに、一番近いところにいる動物看護師には傷ができてしまうのです。

慣れてくると動物を押さえるコツがわかったり、素早く押さえられるようになり、新人時代に比べるといくらかマシになるという人もいますが、それでも多少の傷は覚悟しておかなければなりません。

動物看護師の傷は、ある意味で仕事をがんばっている勲章ともいえます。ただし、知らない人が見たら確実に驚かれてしまうため、夏でも長袖シャツが手放せないと話す人もいるほどです。

人間関係の構築に苦労することも

病院はとても閉鎖的な空間です。動物看護師は休憩時間以外、なかなか病院の外に出ることはありませんし(入院中の動物の散歩に出かけることはあります)、毎日決まったスタッフと顔を合わせて働くことになります。

こういった状況下においては、「一緒に働くスタッフとどれだけ良好な人間関係を築けるか?」という点が、毎日楽しく働くポイントにもなり得ます。

お互いに励まし合ったり、サポートし合ったりすれば、大変な仕事もみんなで一丸となって乗り越えられるでしょう。

とはいえ、人間にはどうしても「相性」というものがあり、時には獣医師や他の動物看護師たちと上手にコミュニケーションがとれず、それが次第に大きな悩みになってしまったり、精神的に疲れてしまう人もいるようです。

基本的に、病院の規模が小さくなればなるほど人間関係も狭く、密度の濃いものになりがちです。

とくに個人経営の病院であれば、経営者となる院長の方針が病院の運営にも色濃く出るため、院長とそりが合わないと続けていくのは難しいかもしれません。

余裕のある生活ができない

動物看護師は、安い給料で長時間勤務をがんばっている人が多くいます。

専門知識やスキルを要する仕事でありながら、給料や待遇でしっかりと還元されていない職場も少なくなく、「生活するだけでも一苦労」な状態を強いられる可能性もあります。

就職試験を受ける際も、職場によっては給料が安いため、「お金に苦労しそうな一人暮らしの人は採用できない」といわれてしまうことも。

現場に入り、スキルを身につけることで給料をアップしてもらったり、より良い待遇の動物病院へ転職する人もいますが、新人のうちはお金で苦労することも覚悟しておいたほうがよいかもしれません。

仕事体験談