臨時の中学校教師

「臨時的任用」とは

公立小・中学校で教諭の欠員が出た場合の補充や、休職・病気休暇、育児休業等で勤務することができない教員の代替として「臨時的任用教員」、および「非常勤講師」が採用される場合があります。

たとえばA県では、教員普通免許状を有しているか、取得見込みであれば、教員採用試験に合格できなかったときでも、臨時的任用教員として応募することができます。

受付は随時、行なわれていて、勤務を希望する地域の教育事務所に県が指定する「臨時的任用教員等希望調書」という書類を持参もしくは郵送にて提出する決まりになっています。

あくまで「臨時」ですので、勤務は1年以内と限定されていますし、代替教員が必要にならないと採用されない、つまり応募しても必ず採用されるとは限らないわけです。

ただ、本採用教員に準ずる勤務時間(常勤)で、授業や校務分掌(校内の役割分担)を任されます。

給与は学歴によって異なりますが、新卒者が卒業・修了の翌年度から働き始めるとすると、初任給として大学卒で224,000円、短大卒で199,000円が支給され、これに通勤・住居・扶養手当等が付加されます。

募集は全国で行なわれていますが、併願が認められておらず、希望する地域一ヶ所に応募が限られることもあります。

「臨時免許状」

教員免許状には、終身有効である「普通免許状」と「特別免許状」、3年間の有効期限付きの「臨時免許状」があります。

普通免許状とは、一般的に大学、短大、大学院で取得できる一種、二種、専修免許状を指します。それに対し、臨時免許状とは都道府県教育委員会が実施する「教職員検定」に合格した人に授与されます。

この検定では、学力や人柄が教員として適しているかを判断されるだけでなく、実務の能力や身体の能力・健康も試されます。

この臨時免許状は、普通免許状を有する人を採用できない場合に限って例外的に授与する免許状で、採用された場合は「助教諭」という身分で勤務に当たることになります。

助教諭は、教諭の職務を補佐する役割の先生を指します。

前例のA県の臨時的任用教員募集に当たっては、「普通免許状」の取得あるいは取得見込みが応募の条件となっているため、臨時免許状だけでは臨時教員として働くことはできません。

ただ、次に述べる「非常勤講師」としてであれば中学校の教壇に立つことができます。

非常勤講師

担当する授業がある時間帯のみ勤務する「非常勤講師」。こちらも、募集は全国的に常に行なわれていますが、採用の保障はなく、終身的に働けるわけではありません。

前述のA県の場合、1時間あたりの報酬は普通免許状所有者で2,800円、臨時免許状所有者で2,200円と定められていますが、諸手当はつきません。

朝の打ち合わせや職員会議に出席できるとも限らないため、生徒に関することや学校内の情報が掴みにくいという現状もあります。

しかし、将来的に中学校教諭としての正採用を目指していて、教育現場にて少しでも多くの経験を積みたい人には、臨時講師や非常勤講師として中学に勤務できる機会は大きなチャンスと考えられます。

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