ショコラティエになるには

ショコラティエになるまでの道のり

製菓を学べる専門学校に進学

ショコラティエになるまでのルートに決まった形はありませんが、高校卒業後に製菓の専門学校に進学する人が多いです。

学校に行かずにいきなり製菓店に就職して修行する道もありますが、アシスタント業務からスタートすることが一般的になるので、まずは専門学校に入学して基本を学ぶのがひとつの近道とされています。

在学中には、製菓に関する基本的な知識や衛生面を守るノウハウを身につけた証の資格や検定を取得し、お菓子作りの基本を固めてから就職を目指す人が多いです。

洋菓子店に就職

学校卒業後は店舗に就職しての修行になりますが、チョコレートの専門店はまだまだ日本国内では少ないため、関東や関西の大都市圏を中心に店舗を探すことになるでしょう。

もしくは、チョコレートを含めた洋菓子全般の製作や販売を手がける洋菓子店や、食品メーカーに就職する道もあります。

就職後は菓子店の職人のもとで、一部を任せてもらいながら仕事を覚え、実力が認められるにつれて業務の幅を増やしながら、一人前を目指すのです。

修行期間を数年〜数十年経て、実力がつき資金のめどがたてば、やがて独立して自分の店を持つことも可能でしょう。

ショコラティエの資格・難易度

ショコラティエは、医師看護師税理士などのような国家資格が必要な職業ではありません。

しかし、就職前に菓子づくりに関する知識や技能を持つことの証明となる「製菓衛生師」や「食品衛生責任者」「菓子製造技能士検定」の資格取得を目指す人が多いです。

「製菓衛生師」はお菓子のプロであることを証明する厚生労働省が認める国家資格で、就職に有利になるともいわれています。

難易度は100点満点中約60点以上で合格で、合格率は70〜80%、地域によっては90%以上の人が合格しているのでしっかりと勉強していれば問題ないでしょう。

参考:厚生労働省 製菓衛生師について

また「食品衛生責任者」資格は、学歴に関係なく、食品衛生責任者養成講習会を受講しテストに合格すればよいので、誰でも取得できる資格です。

講習会はそれぞれの都道府県で行われているので、詳しい条件や受講料、日程などは各都道府県に確認してください。

参考:東京都 食品衛生責任者について

最後に「菓子製造技能士検定」とは、菓子製造者に与えられる国家資格で、「1級」と「2級」があります。

実技は100点中60点以上、筆記試験は65点以上とらなければならず、簡単な試験ではないため、専門学校卒業後に「2級」、仕事を始めてからより難易度の高い「1級」を目指す人が多いようです。

参考:日本菓子教育センター 菓子製造技能士について

ショコラティエになるための学校の種類

ショコラティエになるための学校は、大学、短期大学、専門学校がありますが、多くの人が製菓の専門学校に進学します。

製菓専門学校は全国にあり、学費は初年度98万円〜227万円と学校によって大きな差があるのが特徴で、履修期間は平均1年〜2年です。

授業では「食品科学」「公衆衛生学」「栄養学」「洋菓子製菓理論」などの食品に関係する知識や「経営理論」を学びながら、お菓子の基本を幅広く学ぶことができます。

学校によっては年次が上がるとともに「洋菓子」「和菓子」「製パン」などとコースが分かれていき、より専門的な実習が可能です。

また有名店で現場実習ができたり、実際に自分たちが作った菓子を販売するイベントを設けていたり、効率的に菓子づくりに関する資格を取得できるなど、さまざまなチャンスがあるのも魅力でしょう。

大学や短期大学の場合は、初年度の学費が134万円〜162万円ほどで、「フードビジネス専攻」「製菓衛生師コース」などで学ぶことになりますが、専門学校ほど数が多くありません。

ほかにも、チョコレート菓子専門の職人であるショコラティエが数多く活躍しているベルギーやフランスなどに留学して、本場のチョコレート作りを学ぶ人もいます。

ショコラティエに向いている人

ショコラティエに向いている人は、お菓子作りが好きな人です。

一人前になるまでの修行も厳しく、職人になってからも毎日ひたすら厨房に立つ日々になるので、お菓子作りが大好きで、チョコレートのためなら何でもがんばれる!という人に向いています。

またショコラティエが作るチョコレートは高級品であるため、自分のご褒美や大切な人へのギフトとして購入するお客さまが多く、「美しい」チョコレートを作る美的センスも大切です。

チョコレートは細かい調整が必要なデリケートな食べ物なので、几帳面で細かい作業が得意な人もショコラティエに向いているでしょう。

ショコラティエに向いている人・適性・必要なスキル

ショコラティエのキャリアプラン・キャリアパス

ショコラティエとして一人前になるには、数年から数十年かかるのは珍しいことではありません。

学校卒業後に実際に菓子店で働けるようになったら、最初は下積みとして作業の一部を任せてもらうことです。

チョコレートを溶かしたり造形したり、新商品のアイディアを練ったりという根幹に関わる部分をいきなり任せてもらえることは、まずないでしょう。

材料の下準備や完成品の装飾、ラッピング、販売など、簡単な作業を担当しながら先輩たちの仕事を見てコツを覚えていき、努力や実力が認められると徐々に大切な工程を任せてもらえるようになります。

華やかで楽しい世界に見えるお菓子作りですが、実は厳しい職人の世界なので、一人前のショコラティエになるまでには地道な努力が必要だと覚悟することが大切です。

一人前になった後も学び続け、世界的に有名なコンクールでの入賞を目指したり、キャリアを積んで独立開業して自分の店を持つ人もいます。

ショコラティエを目指せる年齢は?

ショコラティエを目指すのに年齢は関係ありません。

実力があれば誰もが活躍できる世界となるので、転職を考えるのであれば年齢や性別にかかわらず、誰でもチャレンジすることが可能です。

ただし、専門学校に通うためにはそれなりの金額の授業料が必要となりますし、無事に洋菓子店に就職できたとしても最初は見習い扱いからのスタートとなるでしょう。

実力が認められるまではアルバイトや契約社員としてしか雇ってもらえないことも多いので、金銭的な余裕を持ってから目指すことをおすすめします。

ショコラティエは高卒から目指せる?

ショコラティエは、高卒から目指せる仕事です。

実際に高校卒業後にすぐに就職できれば、ショコラティエの見習いとして働き始めることができます。

しかしお菓子の基本の知識や技術を知らない状態では、最初に任せてもらえる仕事は先輩ショコラティエのアシスタントや掃除やレジなどの周辺の仕事となる場合が多いでしょう。

そのため菓子を作る基本的な知識や技術をまずつけるために、製菓の専門学校に進学するのが近道とされています。

ショコラティエは女性でもなれる?

ショコラティエは男性だけでなく、多くの女性も活躍している仕事です。

お菓子作りが大好きな女性や、美へのこだわりがある女性は、能力を発揮しやすいでしょう。

またチョコレートを買うお客さまは女性の方が圧倒的に多いので、女性の気持ちがわかる分、自分の経験や感性をチョコレート作りに生かせるメリットがあります。

ただしショコラティエの仕事は、重労働で基本的に立ちっぱなしの仕事となるため、妊娠したときや体調を崩したときが大変です。

そのため体力をしっかりつけ、体調不良時に作業の免除を配慮してくれたり、産休・育休取得制度が整っている就職先を探すと、安心して働き続けることができるでしょう。

女性のショコラティエのキャリアパス・結婚後の生活