ショコラティエのつらいこと・大変なこと・苦労

ショコラティエのつらいこと・大変なこと

長い下積み期間

ショコラティエを目指す人たちの多くが、「理想のチョコレートを作り出したい!」「世界に羽ばたけるショコラティエになりたい!」という輝かしい夢を描きながらこの世界に入ります。

しかし、チョコレート作りの世界は職人の世界です。

努力や実力が認められれば徐々に大切な工程を任せてもらえるようになりますが、そこまでたどり着くために、数年から数十年かかるのは珍しいことではありません。

「いつかは自分のチョコレートショップを持ちたい!」という目標も、数年で実現できるものではなく、長期スパンで考えるようにしましょう。

厳しい待遇

一人前になるまでに長い下積み期間があり、その期間は雑用のような仕事しかできなかったり、正社員として雇ってもらえないこともあります。

一般のサラリーマンや公務員に比べると給料も低く、生活していくのがやっとというようなこともあるのです。

これはショコラティエに限らず、日本料理人やパティシエパン職人など、調理に携わる仕事につく人が真っ先にぶつかる壁のひとつといってもよいかもしれません。

この壁を乗り越えるためには、「絶対に一人前のショコラティエになりたい」という強い信念が必要です。

苦しい生活が続いても夢を諦めずに働く覚悟がなければ、この業界で長期的にやっていくのは難しいでしょう。

体力が必要

ショコラティエの生活は、朝は早く夜は遅いのが一般的で、体力が必要な仕事です。

さらに営業時間のほとんどを立ちっぱなしで過ごすことになるため、タフさがないとつらく感じてしまうでしょう。

とくにクリスマスやバレンタインデー、ホワイトデーの直前が最大の繁忙期となるため、イベントが多い冬場は閉店後も夜遅くまで作業することが多くなる大変な時期です。

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ショコラティエの悩み

チョコレートを作る職人というと、華やかで芸術的なイメージを持つ人も多いようですが、お菓子作りの過程で華やかなのは完成時のデコレーション作業くらいです。

あとは地味で体力の必要な仕事の積み重ねで、大きな鉄板や道具を使い、重い材料を運び、1日中立ちっぱなしで作業をしています。

腰を痛めることもありますし、何度も手を洗う中で手が荒れたり、オーブンを使うときに火傷をしてしまったりということも決して珍しくありません。

またチョコレートは30度前後から溶ける性質を持っているため、作業場は室温20度ほどにキープしなければいけず、長くいると体が冷えてしまいます。

女性ショコラティエの人たちも、このような職業病と闘いながら仕事を続けていますが、妊娠したときや、身体を壊したときには立ちっぱなしの仕事がつらいこともあるそうです。

ショコラティエを辞める理由で多いものは?

ショコラティエを辞める理由で多いものは、体力の問題があげられます。

1日中立ちっぱなしで作業し、チョコレート作りに必要な材料や道具運びなど身体を動かす作業が多いため、タフさがないと続けられません。

とくに冬場の繁忙期はショコラティエの業務量も増えるため、心身ともに疲れてしまう人も増え、退職や転職の選択をする人もいます。

ほかにも残業が多いのに残業代が支払われないことや、給料の安さや待遇の悪さに不満を感じる人、休日出勤が続いて休めないことに限界を感じる人などもいるようです。

待遇や残業代については、就業前に確認できると安心でしょう。

また先輩や店長、社長に怒られたり怒鳴られたりして、自信をなくしてしまって挫折してしまう人もいます。

一人前のショコラティエになるには長い期間かかることへの覚悟、そして自分がどんなショコラティエになりたいのか理想をしっかり持って仕事にのぞむことが大切でしょう。