幼稚園教諭になってよかったこと(体験談)
ありがとう、ごめんね、嬉しい、哀しい、楽しい、大好き…
今、その瞬間を全力で生きている3歳~6歳の子どもたち。
その子どもたちの心や身体の成長を、間近で見守ることのできるこのお仕事は、人として子どもたちからたくさんのことを学ぶことができます。
時間も忘れて遊んで、思いをぶつけて泣いて、思いっきり笑い転げて、一人ひとりが本当にストレートに感情を表現してくれる毎日。
大人になると忘れてしまうことを、子どもたちは教えてくれます。喧嘩をしたら「ごめんね」、何かしてもらったら「ありがとう」。
私自身ができていなければ、説得力がないので日頃から気持ちを言葉にしたり、ありがとう、ごめんねなどの言葉を大切にするようになりました。
四季を感じたり、行事を大切にできる
日本には四季があって、その季節ごとの景色や香り、たくさんの願いが込もったた行事など、子どもたちと共に感じたり調べたりしながら学ぶことができました。
季節の行事に関しては、事前の準備は諸々ありますが、解りやすく説明するための工夫をする上で行事に詳しくなり一年を楽しめるようになりました。
幅広い世代の人々との出会いがある
担任する子どもたちとの出会いはもちろんですが、保護者や弟妹、祖父母に至るまで、たくさんの人との出会いがあります。
20歳で幼稚園教諭となった私にとっては、どう接したらいいのか戸惑うことも多々ありましたが、たくさんの人生の先輩との出会いはとても貴重な経験だったなと思います。
卒園後もずっと成長を見守ることができる
あっという間に過ぎていくクラスの子どもたちとの1年間。年度末には成長を喜びつつ、お別れが淋しくてというのが毎年のことでした。
でも、卒園後も絶えることなくご連絡をくださる保護者や子どもたちのお陰で、その時々の様子や進級進学を喜んだりできています。
やんちゃだった男の子が立派な高校球児になっていたり、恥ずかしがり屋だった女の子が文化祭の実行委員長になったと聞いて驚いたり。
一緒に過ごした一年間はもちろんですが、その後もずっと大好きな子どもたちを見守ることができて幸せだなと思います。
保育中に感じる喜びは、小さなことから大きなことまで、たくさんありました。行事を終えた後の達成感などもそれに当たるのかな思います。
それ以上に人と人とのご縁や、季節や行事を子どもたちと楽しむことなど、人としての豊かさを幼稚園教諭というお仕事を通じて学ぶことができました。
改めて、幼稚園教諭というお仕事ができてよかったなと思います。