幼稚園教諭をする上で大切なこと(体験談)
子どもが好き、人が好き。幼稚園教諭を志す上で、これ以上に大切なことはないと思います。私自身も学生の頃はその思いを胸に、夢を追いかけました。
実際、夢が叶って就職してから、上司や先輩方から学び、感じたこと。
さらに、自分の子どもが幼稚園に通うようになり、保護者の立場から感じたことを踏まえて幼稚園教諭をする上で大切なことを、ご紹介したいと思います。
笑顔で挨拶は最高の武器
新人とベテラン。保護者からすると、どちらが担任だったら安心できると思われますか?
きっと、たいていの方はベテランの先生の方が良かったと思われると思います。何事も経験がものをいうのは仕方ありません。
だからと言って○○幼稚園の教諭という立場になった以上、新人ですから…と言い訳はできません。
では、キャリアに関係なく新人でもすぐに実践できることは何でしょう。それは、笑顔で挨拶です。
自分のクラスの子どもたち、保護者へはもちろんですが、幼稚園で出会う全ての保護者、出入りする業者さん、園外に出たら、ご近所さんに至るまで自分から気持ちよく挨拶をするだけで、温かい信頼関係を築くことができます。
現役のころは当たり前に、笑顔と挨拶を心がけ、武器にしていましたが、実際保護者の立場になってみて、その大切さを実感しています。
顔と名前を覚える
挨拶と同じく、これもキャリアに関係なく、ちょっとした意識でできることです。
自分のクラスの子どもたちや保護者はもちろんですが、他クラスの子どもや保護者からも、先生として認識されています。
直接関わりがなくても名前を憶えてもらっているだけで、みんなに我が子が見守られいるんだと安心できる気がします。
褒め上手
褒めて育てましょう。保育、育児するうえでよく耳にしますね。実際、とても大切ですし、いざとなると難しい場面も多々あります。
でも、ここでは私が先輩から教わった、保護者との距離を縮める上で、とても役に立ったエピソードをご紹介します。
新人の時のクラスに、少し強面で言葉も荒っぽいベテランお母さんがいました。息子さんは、元気いっぱいでとても子どもらしい可愛い子でした。
息子さんのことを褒めても「あ、そうですか」とそればかりで、なかなかお母さんとの距離が縮まりません。
そのうち、私自身が会話することに抵抗を覚え始めました。そのことを先輩に相談したところ「お母さんを褒めてみたら?」とのアドバイスをいただきました。
「え、あのお母さんを?」と正直ためらいましたが、翌日から作戦実行。すごくスタイルのいいお母さんだったので、そこから始めました。
最初こそ、それまでと変わらないリアクションでしたが、次第に笑顔を見せてくれるようになりました。
それからは、子どもだけでなく、保護者のいいところを、たくさん口にして褒めるようになりました。
幼稚園教諭=子どもとの関係。それはとても大切ですが、保護者が幼稚園を信頼して子どもを送り出すことができて初めていい保育が成立すると思います。
信頼関係は、保育の経験以前に、笑顔、挨拶など気持ちの通い合う、コミニュケーションの積み重ねで築かれます。
保護者と担任、幼稚園スタッフ。大人同士の円滑な関係こそが、子どもたちの最良のお手本になるのではないかと、改めて気づきました。
幼稚園教諭を志すみなさん、笑顔や挨拶はもちろんですが、褒めることなど、今からたくさん練習してみてくださいね。