特別支援学校へ小学校から異動することはある? 地方転勤は?

特別支援学校と異動

特別支援学校は少数の私立学校や国立大学付属校を除いて、都道府県管轄の公立学校です。

ですから、基本的には特別支援学校教諭にも数年に1回の異動があります。

現行の法律では、通常の幼小中高のいずれかの免許状を持っていれば、特別支援学校教諭免許状を持っていなくても、特別支援学校で教諭として勤務することができます(とはいえ、特別支援学校で働きたいと思っている人は、専門性を身につけるためにも、特別支援学校教諭免許状を取得することが推奨されています)

異動は教育委員会からの指示に従って行うことになりますが、残念ながら、計画性があるとはいえない人事配置が現実です。

専門の免許状を持っていなくても勤務することができることが原因で、突然、今まで接したことがなく、障害に対する専門知識も手薄な障害種の子どもの教育の担当になることも多くあるようです。

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異動を見越した準備を普段から

たとえば、手話や点字などの言語の代わりになるものは、すぐに習得できるスキルではありませんし、配慮や工夫の仕方もまるきり違うこともあります。

すべて身につけないと特別支援学校教諭として勤務してはいけない、ということはありませんが、「自分は○○障害の専門だから、他のことは関係ない」という物の見方をする人には向かない仕事でしょう。

また、特別支援学校が都道府県管轄なのに対し、一般の公立小学校や中学校、特別支援学級および通級指導教室は基本的には市町村管轄です。

このことから、市町村で教諭として採用されていた場合、その後、特別支援学校への異動は難しい場合が多いようです。

ただし、小学校や中学校から特別支援学校へ異動したり、その逆のケースもゼロではありません。

また最近では、障害等に関して特別な専門性を持つ人材が、特別支援学校から特別支援学校へ異動になることも増えつつあるようです。

自治体によって異動の条件などは異なりますので、詳しくは各自治体の最新情報を入手してください。

特別支援学校教諭には地方転勤もある?

特別支援学校教諭は、都道府県の採用試験を受けて合格、採用されることになります。

そのため、受験した都道府県内での異動は可能性としてありますが、それ以外の都道府県へ転勤となることはありません。

自ら退職して、別の都道府県の採用試験を受けない限り、全国どこで働くことになるかわからないという状況にはならないため、その点は安心できるでしょう。