特別支援学校教諭になるための学校と学費(大学学部・通信)

特別支援学校教諭になるための学校の種類

特別支援学校教諭免許状を取得するための学校には、「大学」「短大」「大学院」の3種類があります。

特別支援学校教諭免許状は障害種(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)ごとに定められていて、その領域ごとに文部科学省から交付されます。

ですから、まずは進学予定の大学・短大・大学院が、自分の取得したい領域の免許状に対応しているか確認が必要です。

なお、大学では「一種免許状」、短大では「二種免許状」、大学院修士課程では「専修免許状」が取得可能です。

知的障害領域の特別支援学校教諭免許状を取得できる学校は比較的多く、各都道府県で最低1ヵ所はあります。

その一方で、視覚障害領域の免許状を取得できる大学(学部)は、宮城教育大学・筑波大学・大阪教育大学・川崎医療福祉大学・広島大学などと、少数に限られます。

なお、特別支援学校教諭免許の課程がある大学・短大では、必ず幼小中高のいずれかの免許はとれます。

ただ、たとえば筑波大学では幼稚園教諭の免許はとれないなど、すべてに対応しているわけではないので、その場合は他大学で追加履修して免状を取得する必要があります。(※2019年12月現在)

特別支援学校教諭の免許資格を取得できる学校の詳細は、文部科学省のページを確認してください。

参考:文部科学省 特別支援学校教諭の免許資格を取得することのできる大学
特別支援学校教諭になるには? 必要な資格や免許は?

特別支援学校教諭になるための大学

全国各地に大学がある

特別支援学校教諭の免許状取得が目指せる学校は、短大が全国で2校のみ(2019年12月現在)なのに対し、大学の数は非常に多くあります。

地域としても日本全国にまんべんなくありますので、通いやすさの面からしても、大学進学が最もおすすめといえそうです。

特別支援学校教諭の養成課程を置くのは、「教育学部」「人間関係学部」「社会福祉学部」などが中心ですが、大学によって名称は異なります。

大学では4年間という時間をかけて教育について学ぶことができ、また、一般教養など幅広い見聞を身につけることが可能です。

学費は国立と私立で大きく変わりますが、私立になると学費が年間で70万円~80万円程度、それに加えて初年度の入学金や諸経費などが必要です。

なお、特別支援学校教諭の需要が大きくなっていることにより、新規で特別支援学校教諭免許状取得のための課程を設置する学校も出ています。

これから特別支援学校教諭を目指そうとする場合、最新の学校情報をチェックして、自分に合う学校を見つけてください。

他の大学から特別支援教諭を目指す道も

現在は、特別支援学校教諭免許状を取得していなくても、幼小中高のいずれかの教員免許状を持っていればひとまず特別支援学校教諭として働くことができます。

また、文部科学省が行っている教員資格認定試験は、22歳以上で高校を卒業している人であれば誰でも受験することができます。

この試験は6科目すべて6割以上の点数をとらないといけない難関ですが、たとえば大卒で幼小中高のいずれかの一種免許状を取得している場合はそのうち3科目が免除になるなどの科目免除制度があります。

特別支援学校教諭免許状に対応した学校に通うことが難しい場合は、科目免除狙いで普通の幼小中高の教員免許状を取得できる大学に進学することも、特別支援学校教諭免許状取得の一つの道だと言えます。

夜間・通信から特別支援学校教諭を目指すには?

一部の免許状のみ取得可能

特別支援学校教諭免許状は視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱の5領域に分かれています。

このうち、視覚障害領域の免許状は、夜間や通信では取得することができません。

また聴覚障害領域での免許状を夜間や通信で取得できるのは、東北福祉大学通信課程部のみです。

知的障害・肢体不自由・病弱の領域に関しても、全日制の課程以外で取得できる大学は多いとはいえません。

また、すでに幼小中高のいずれかの免許状を持っていて3年以上の実務経験がある人ならば、放送大学等で追加の単位をとって特別支援学校教諭免許状を得ることができます。

しかしこの場合も、知的障害領域・肢体不自由領域のみしか取得することができません。

このように学校の選択に制限があるので、自分はどの領域で免許状を取得したいのかを決める必要があります。

夜間・通信で特別支援教諭を目指す場合の注意点

夜間や通信で特別支援教諭免許状取得を目指すには、いくつかのデメリットといえる点があります。

一番大きいのは、特別支援学校教諭になるためには実習参加が必要ですが、夜間や通信では実習先の確保が難しいことが挙げられます。

それというのも、夜間や通信では3週間の通常の教育実習・4週間の特別支援学校への教育実習・1週間の介護等体験のいずれに関しても、学校側の斡旋がなく、「実習先は自分で見つけてください」という場合が多いからです。

どうしても困ったら教育委員会に相談するなどして、実習先の確保は確実に行いましょう。

また、特別支援学校教諭免許状取得に限ったことではありませんが、普段の仕事や生活をした上で夜間や通信で勉強するというのは、非常に骨が折れることです。

実習は原則として平日昼間に行われますから、実習中の仕事はどうするのかなどの問題もあります。

夜間・通信で特別支援学校教諭を目指したい場合には、事前に先々の計画までよく考えてから動いたほうがよいでしょう。

特別支援学校教諭の学校選びのポイントは?

特別支援学校教諭を目指すのであれば、特別支援学校教諭養成課程のある大学へ進学して4年間学び、所定のカリキュラムを修了するのが一般的なルートといえるでしょう。

短大の数は決して多くありませんし、地域も限られてしまいますので、大学の中から進学先を検討する人が多くなっています。

もちろん、学部卒業後には大学院修士課程へ進むことも可能ですが、学部卒で就職を目指す人は多いようです。

なお、同じように特別支援学校教諭免許状取得が目指せる学校でも、それぞれ授業の特色や学費、学校行事、実習先などには違いがあります。

さまざまな学校の情報を入手して、比較しながら選ぶことをおすすめします。