特別支援学校教諭の需要・現状と将来性

特別支援学校教諭の現状

自治体にもよりますが、特別支援学校の中でも、とくに知的障害児の数が年々増加しています。

ひとつの特別支援学校に生徒が入りきらなくなることも起きており、学校を新設する自治体が増えてきました。

しかし、特別支援学校での生活を必要とする児童・生徒の数に対し、まだ特別支援学校の数は足りていないのが現状です。

国の調査では、特別支援学校の児童・生徒数は2000年から18年の間に1.6倍となっている一方、学校数は同期間に1.15倍にとどまっているという結果が出ています。

現在もなお、この問題に対しては国会等でも議論されており、今後の動きに注目する必要があるでしょう。

特別支援学校教諭の需要

先に挙げた通り、特別支援学校の必要性が訴えられていることから、特別支援学校教諭の数も増やす必要があり、採用人数は今後増える自治体もあることが予想されます。

しかし、特別支援学校のなかでも肢体不自由児の学校や聾学校、盲学校などは減少しています。

そのため、これらの学校の教師が知的障害児の学校に異動となることも増えるでしょう。

特別支援学校は各障害によって指導方法等も違いますから、知的障害児の学校が増加するのであれば、そこで働く教諭はその障害についての知識や技能をもっと身につける必要もあります。

特別支援学校教諭の将来性

特別支援学校教諭は、普通学校の教諭とは違った難しさや苦労を抱えることになります。

特別支援学校には、視覚障害・聴覚障害・知的発達障害・肢体不自由・病弱をはじめ、さまざまな障害を抱える子どもたちがいますが、その障害の程度や発達の度合いは一人ひとり異なります。

マニュアル通りに事が進まないことも多々あるなか、特別支援教諭は、根気強く子どもたちの自立と成長を手助けしなくてはなりません。

そのためには、教育に携わる者としての心構えはもちろんですが、障害に対する専門知識も不可欠です。

現在、政府は特別支援教育を普及させるため、特別支援学校教諭免許の取得を促進しています。

言語障害、ADHD、高機能自閉症なども含め、さまざまな障害に関する幅広い知識を持つ人材の活躍が期待されています。

特別支援学校教諭の今後の活躍の場

地域での役割も大きくなる

最近では、特別支援学校が各地域のセンター的役割を果たすようになってきました。

詳しく説明すると、特別支援学校の学区にある地域の普通小学校や中学校などには、特別支援学校にいくほどではないですが、障害を持った児童が在籍しています。

その児童たちを指導する担任の教師に、特別支援学校教諭が巡回してアドバイスを与える機会が増えています。

つまり、特別支援学校では、地域の学校の中心的な役割を果たすことが求められてきたということです。

特別支援学校の知識を地域に伝えていく機会が増えるなか、ますます特別支援学校教諭の活躍の場が増えるかもしれません。

本当に特別支援学校で働く覚悟があるか

現状、特支免許がなくても特別支援学校で教員として働くことは可能ですが、特別支援学校教諭免許状を取得し、特別支援学校での教育に必要な専門知識を備えた人材を優先的に採用したいと考える自治体も増えています。

これから特別支援学校教諭を目指す人にとっては、まだまだチャンスがたくさんあります。

注意しておきたいのは、特別支援学校教諭として採用された場合、人事異動で普通学校に異動することは難しいという点です。

特別支援学校教諭は不足気味であり、普通学校から特別支援学校へ異動となるケースはあっても、逆のケースはほとんどないようです。

特別支援学校での仕事は非常にやりがいがある反面、普通学校とは異なる大変さもありますので、自分が本当に特別支援学校で働き続けたいのかしっかりと考えてから目指すことをおすすめします。