損害保険会社の給料・年収

損害保険会社社員の平均年収・給料の統計データ

損害保険会社は金融業界に属していることから「給料は高い」というイメージをもっている人も少なくないでしょう。

一口に損害保険会社といっても中小企業から大手企業までさまざまな規模の会社があるため、給料などの待遇面はそれぞれの企業によって大きな差があります。

ただし傾向としては、大手企業のほうが待遇面は優れています。

たとえば「東京海上ホールディングス」「SOMPOホールディングス」「MS&ADホールディングス」などの業界最大手の企業であれば、本人の努力しだいで40歳代で年収1,000万円以上も狙えるでしょう。

損害保険会社社員の平均年収・月収・ボーナス

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
営業 - 保険
(DODA)
406万円 男性:543万円
女性:335万円
20代:349万円
30代:482万円
40代:489万円
50代〜:609万円

DODAの統計データによれば保険営業職の平均年収は406万円であり、ほかの業界と比べて特別高い金額とはいえません。

とはいえ、金融庁から免許を取得している損害保険会社は国内に53社存在しており(2020年9月時点)、上記の金額はあくまでそれらの平均値だと理解しておきましょう。

参考:金融庁 損害保険会社免許一覧

実際の年収はそれぞれの会社の規模や業界内での立ち位置などによって大きく変わるでしょう。

損害保険会社社員の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

損害保険会社社員の手取りの給料について、業界大手の「損害保険ジャパン」を例にみていきましょう。

損害保険ジャパンの募集要項(2021年度新卒採用)をみると、「総合系/大卒・短大卒」の初任給は243,700円と記載されています。

参考:損害保険ジャパン 募集要項

ボーナスについては明確な金額が記載されていませんが、支給額を「年間5か月分」と想定した場合、ボーナスの額面は243,700円×5か月分で約122万円です。

これらを合計すると、損害保険ジャパンの初年度の年収はおおよそ400万円〜420万円と想定できます。

なお、上記はあくまで税引き前の金額です。

ここから社会保険料や所得税などを差し引くと、入社時点でのおおよその手取り金額は18万円〜20万円と算出できます。

損害保険会社社員の初任給はどれくらい?

初任給の金額も企業によって差はありますが、比較的大手の損害保険会社であれば、大卒の初任給は23万円〜25万円程度に設定している場合が多くみられます。

全業界の大卒男女の平均初任給が21万200円であることを考えると、ほかの業界に比べて高めの水準といえるでしょう(厚生労働省の発表)。

参考:厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

同じ総合職のなかでも、全国転勤を前提とした採用もあれば地域を限定した採用もあり、それぞれの区分によっても初任給の金額は異なります。

損害保険会社社員の福利厚生の特徴は?

損害保険会社は大手を中心に福利厚生が充実している企業が多く、安心して働ける環境が整っているといえるでしょう。

休暇制度には年次有給休暇、リフレッシュ休暇、慶弔休暇、ボランティア休暇などのほか、有給休暇を時間単位で取得できる企業もあります。

また全国転勤ありの区分で採用された社員であれば、独身寮や社宅制度が準備されている場合が多く、家賃や引っ越し費用などの負担も大きく下げられるでしょう。

基本的には土日・祝日は休みとなりますが、個人顧客を担当する場合、お客さまの都合に合わせて土日に出勤しなければならないケースもあります。

損害保険会社社員の給料・年収の特徴

「全国転勤あり」と「地域限定」

損害保険会社の新卒採用でもっとも募集人数が多いのは「総合職」ですが、同じ総合職でも大きく「全国転勤あり」か「地域限定」かに分かれます。

基本的には「全国転勤あり」のほうが給料は高くなりますが、定期的に転勤があるため「一つの場所にとどまって落ち着いた生活を送りたい」と考える人にはあまり向いていないでしょう。

「地域限定」の形は企業によってさまざまで、日本をいくつかのブロックに分けてブロックごとで採用したり、もしくは「転居をともなう転勤なし」という条件で採用したりするケースもあります。

採用区分を選ぶ際には、自分自身がどんなキャリアを築いていきたいのかを考えたうえで選択することが大切です。

成果とインセンティブ

損害保険業界は、成果を出した社員に対してはインセンティブ(歩合給)をつける会社が多い点も特徴です。

営業担当者はチームや個人で競い合いながら契約数を伸ばす努力を重ねており、しっかりと成果を出せればそれに見合った報酬を期待できます。

数字を追わなければならないため向き・不向きはありますが、「自分の出した成果は正当に評価されたい」と考える人にはおすすめの業界といえます。

外資系企業では実力主義の風潮

日本の損害保険業界は外資系企業の進出も進んでいます。

国内にある大手の外資系損害保険会社としては、「AIG損害保険」「アクサ損害保険」「ジブラルタ生命保険」などが挙げられます。

これらの外資系企業も給与水準は比較的高い傾向がありますが、日系の企業と比べて実力主義の風潮が強い点には気をつけなければいけません。

とくに営業を担当する場合は月間契約数なども厳しくみられるため、シビアな世界で働かなければならない覚悟は持っておくべきでしょう。

損害保険会社社員が所属する代表的な企業の年収

代表的な損害保険会社の平均年収をみておきましょう。

会社名 平均年収 平均年齢
東京海上日動火災保険 757万円 42.0歳
損害保険ジャパン 606万円 42.9歳
三井住友海上火災保険 741万円 40.9歳

参考:東京海上日動火災保険 有価証券報告書
※「第77期」のPDF→「従業員の状況」

参考:損害保険ジャパン 有価証券報告書
※「第77期」の有価証券報告書PDF→「従業員の状況」

参考:三井住友海上火災保険 有価証券報告書
※「2019年度」の有価証券報告書PDF→「従業員の状況」

損害保険会社社員が収入を上げるためには?

損害保険会社社員が収入を上げるためには、その会社内での出世を目指していくのが代表的な方法です。

ある程度の段階までは勤続年数に応じて昇進していきますが、輝かしい営業成績をあげたり難関資格を取得したりすることでより高い評価につながり、昇進が早まるケースもあります。

また、すでに説明したとおり結果を出している社員にはその分のインセンティブをつける会社が多いため、本人の頑張りしだいで同世代のサラリーマンよりも高い年収を狙えるでしょう。

このように入社した会社内での収入アップを目指していく以外には、より年収の高い企業へのキャリアチェンジも方法の一つです。

損害保険会社で培った専門知識やコミュニケーション力を生かし、たとえば大手コンサルティング企業へ転職し年収を大幅にアップさせるケースもあります。