損害保険会社の現状と将来性

損害保険会社の現状と需要

圧倒的なシェアをほこる「3メガ損保グループ」

かつての日本には数多くの損害保険会社が存在し、顧客獲得に向けて激しい競争を繰り広げていました。

しかしバブル崩壊や少子高齢化、さらには通販型保険の登場などの影響もあり、2000年以降は損害保険会社の合併や吸収が相次ぎ、業界内に大きな変革が訪れました。

現在は損害保険市場シェアの大部分を「東京海上ホールディングス」「SOMPOホールディングス」「MS&ADホールディングス」の3大グループが占め、これらは「3メガ損保グループ」と呼ばれています。

こうしたなか、ほかの中小企業が生き残りをかけて独自商品の開発やサービスの充実に取り組んでいます。

高まる自然災害への意識

近年、国内外で地震や台風など自然災害への意識が高まっています。

とくに日本は世界有数の「災害大国」といわれ、地震や津波、台風、大雨などが発生しやすい問題を抱えています。

こうした特徴を持つ日本で生活するわたしたちにとって、日頃から十分なリスク対策を講じておくことはとても大切です。

自然災害のリスク対策の一つである損害保険は個人・法人問わずに安定した需要があり、今後も世の中が発展していくうえで欠かせない存在といえます。

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損害保険会社の将来性

損害保険業界が今後乗り越えていかなければならない大きな課題が「少子高齢化」の問題です。

少子高齢化により保険の新規加入者となる若い世代の人口が減っていくため、顧客の奪い合いが激化すると考えられています。

また若い世代では「自動車離れ」が進んでおり、マイカーを持たない人が増えています。

以前よりもレンタカーやカーシェアリングのシステムが充実していることから、車を購入してつねに保有しておく必要性が薄れてきているのです。

マイカーを持たない人が増えれば、損害保険会社にとっても自動車保険の減収につながるため、企業によっては商品の種類や販売方法を大きく変える必要があります。

時代を先読みして保険加入者の立場になり、「今なにが求められているのか」を考え続けられる企業でなければ今後生き残っていくことは難しいでしょう。

損害保険会社社員の今後の活躍の場

国内の市場が成熟するなか、近年では新興国などの海外保険市場の開拓に力を入れている損害保険会社も少なくありません。

日本では一般的に認知されている損害保険ですが、まだまだ損害保険の考え方が定着していない国もあるため、海外保険事業には大きな可能性が秘められているといえるでしょう。

日本で生活しているとなかなかイメージできませんが、世界には事故や災害のリスクに備えることができないまま生活している人たちもたくさんいるのです。

こうしたグローバルな仕事にたずさわりたい人や、新たな市場を開拓する大事業にチャレンジしたい人は、海外展開に積極的な大手損害保険会社を就職先として選ぶとよいでしょう。