精密機器メーカーで働くには? 必要な資格はある?

精密機器メーカーに就職する

精密機器メーカー社員として働くには、学校を卒業後、各精密機器メーカーが実施する採用試験を受験することが第一歩となります。

大手メーカーの大半では定期的な新卒採用を実施しており、「総合職」という形でまとまった数の新入社員を採用しています。

総合職の採用は、大きく分けて「技術系」と「事務系」という2種類の区分で実施されています。

精密機器メーカーにおいては、製品の研究や開発、設計、製造を行っていく技術職の人材がより多く求められるため、新卒社員の募集人数も技術系職種のほうが多くなっているようです。

最大手の精密機器メーカーになると、一度の新卒採用で100人以上を採用しているところもあります。

ただし、年度によって募集人数は異なり、そこまで多くの人数が採用されない年度もあります。

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技術職は理系が中心

精密機器メーカーのうち、技術職で働きたい場合には、理系の大学もしくは大学院に進学しておくほうがよいでしょう。

技術職は、より高度な専門性が求められる仕事が多く、それまでに学んできた分野や、研究内容を考慮した採用が行われがちです。

実際に入社後、自分が時間をかけて真剣に学んできたことを少しでも業務に生かすことができれば、仕事のやりがいはずっと大きくなるでしょう。

企業によっては学科や専攻が限定されることもあるため、事前によく確認しておくことが重要です。

一方、事務系職種の場合は、全学部全学科の学生を対象とした採用が行われてることが多いようです。

理系の人が事務系として働くこともできますが、文系の人も多く活躍しています。

なお、精密機器メーカーの事務系職種は、営業職がその多くを占めるといわれています。

とくに新卒の場合は営業からスタートし、キャリアを積んで別の職種に異動となるといったルートをたどることもあるようです。

研究所を通した推薦で入社する人も

技術系職種の場合は、推薦応募によって精密機器メーカーへ入社する人もいるようです。

推薦応募は、各大学の研究室とつながりが強い場合に行われることが多く、教授のコネクションなども関連してきます。

研究内容が認められ、教授から背中を押してもらうことができれば、一流企業へ推薦で入社することも可能になるでしょう。

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精密機器メーカー社員に必要な資格、スキル

特別な資格がなくても働ける

精密機器メーカーでは、高度な技術を駆使して製品の開発・製造を行っていますが、社員として働くうえで、何か特別な資格が必要とされることはそう多くないようです。

とくに営業職であれば、入社時点での特別な資格やスキルはさほど重視されません。

もちろん、営業といっても顧客に対して製品の特徴を説明できなくてはなりませんから、技術的な知識が必要となってくることもあります。

しかし、それらは入社後の勉強で身につけることができると考えられており、人柄のよさや人間関係を築く力、誠実さ、ビジネスマナーなど、社会人として基本的なことが備わっていれば問題ないとされることが多いようです。

その他の職種についても、入社時点では資格やスキルはが求められることはそうないでしょう。

技術系職種は専門性が問われてくる

しかし、研究開発や設計、品質管理といった技術系の職種に就く場合には、理系の知識が求められてくることがあります。

採用時点で機械系や電気・電子系などの学部・学科で学んでいることが条件になることもありますが、そのような条件がなかったとしても、理系としての基礎知識は求められてくるでしょう。

転職で精密機器メーカーへの入社を希望する場合は、応募職種に関する業務経験が必須となることもあります。

業務上必要なスキルは入社後に身につけていく

精密機器メーカーに就職した場合、一般には、業務で必要とされる知識やスキルは入社後の教育・研修で身につけていくことができます。

大手企業になると、教育体制はしっかりと整っているところが多く、新人を対象とした新入社員研修だけでなく、中堅社員研修、リーダー研修、管理職研修など、階層別にさまざまな研修を受けることができるでしょう。

業務知識についても、こうした研修や配属先の実務を通じて身につけていきます。

もし、仕事を続けていくなかで特別な資格取得を求められる場合には、資格取得にかかる費用を会社が負担してくれる場合もあります。

精密機器メーカーでのインターン

精密機器メーカーでのインターンとは

最近では、多くの企業で「インターンシップ(インターン)」が行われるようになっています。

インターンとは、学生を対象とした「就業体験」の場であり、在学中に業界や仕事内容を理解することができると同時に、新しい出会いを通じて自分を成長させることができます。

なお、インターンはすべての会社で行われているわけではなく、参加も強制ではありません。

応募資格、参加条件などは企業によって異なるため、事前に各社の採用ホームページや就職求人サイトなどの情報を確認してください。

インターンの内容は?

精密機器メーカーのインターンは、企業によって内容が異なりますが、だいたい1日で完結するプログラムと、数日にわたって実施されるプログラム、また長期的に行われるプログラムなどに分かれています。

1日のプログラムの場合は、業界や会社の理解からはじまり、仕事を体感する個人ワークやグループワークが中心に行われているようです。

ワークの内容としては、会社から提示される条件の下に新しい製品を企画したり、顧客役と営業担当者役での営業ロールプレイングなどを行ったりするようなことがよく行われています。

さらに、実際の製品に触れたり、社内や工場見学、さらに社員との座談会などが用意されていることもあります。

インターン参加のメリットは?

インターンに参加することによって、その業界や企業のことをより深く理解しやすくなります。

その結果、本当に興味のある分野や、自身が就きたい仕事が明確になるという声もよく聞かれます。

こうした経験を通して、採用試験に臨むための志望動機を練る段階でも、より具体的なストーリーが考えられるようになるでしょう。

また、もっと広い視点で「働くこと」に対する意識を高めることができたり、自身のキャリアについて深く考えるきっかけになることも、インターン参加のメリットといえます。

女性の精密機器メーカー社員

女性でも活躍できる?

精密機器メーカーでは男性も女性も活躍していますが、全体としてみると男性のほうがだいぶ多いようです。

精密機器メーカーの仕事にはさまざまなものがありますが、とくに研究や製造に関わる技術系の職種では、どうしても男性中心の世界になりがちです。

しかし、最近は多くの企業で「多様性」という言葉が重要視されるようになっており、これまで男性中心とされてきたものづくりの現場でも、女性ならではの視点や感性を取り入れ、より良い製品づくりに取り組もうとする企業が増えています。

実際、徐々に女性エンジニアの姿も目立つようになっており、就職や転職の求人を見ても、積極的に女性エンジニアを登用しようとしている企業はいくつも見られます。

機械系の「ものづくり」というと、どうしても男性エンジニアの姿がイメージされがちですが、女性であっても専門性を極めていきながら、技術者として第一線で活躍することが可能です。

管理職にもなれる

製造業はまだまだ男性が多い世界ではありますが、仕事内容で男女の区別がなされることはありません。

女性であっても現場で地道に仕事を覚えていき、昇進して管理職を目指すことも可能です。

社会全般として女性管理職の比率を増やそうという動きも出ており、頑張り次第では、男性以上の収入を手にすることもできるでしょう。

ライフスタイルに合わせた働き方が可能

女性にとって気になるのは、結婚や出産という大きなライフイベントを経験したのちに、仕事を続けていけるかどうかという点でしょう。

実際、子どもができたことをきっかけに退職するという女性もいます。

しかし、最近では育児をしながらでもキャリアを築いてきた女性社員が無理なく働き続けられるように、会社側もさまざまな制度や働き方を用意しているところが増えています。

たとえば、育児中の勤務時間を短くできる時短勤務制度や、育児休業を延長できるようなしくみ、また正社員以外の雇用形態でも、派遣社員やパートとして1日に数時間のみ働くようなことも可能です。

精密機器メーカー社員の志望動機、面接

志望動機の考え方

精密機器メーカーを目指す人の多くは、やはり「ものづくり」に携わりたいという強い思いが根底にあるようです。

精密機器は最先端かつ高度な技術を用いるものも多く、またさまざまな産業の場で使われる機器がたくさんあることから、「自分たちにしかできないものづくりの技術を駆使して社会に貢献していきたい」「世の中をより豊かにしていきたい」という思いが、志望動機につながっているケースは多いようです。

なお、精密機器メーカーでは、研究者やエンジニアなど技術系職種として活躍する人の比率が高くなっていますが、お客さまと直に接する営業職を志望する場合には、「製品の魅力を世の中に伝えていきたい」という思いが、精密機器メーカーを目指すきっかけになってくるようです。

ただし、精密機器メーカーといっても、会社によって扱う製品の種類や品目はまったく異なってくるため、その点をよく研究したうえで志望動機につなげていく必要があるでしょう。

面接のポイント

大手の精密機器メーカーは、新卒採用における募集人数は一回あたり数十名~100名以上と大きな数にのぼってきます。

志望者の数も多いため、最初はエントリーシートによる書類選考が行われるのが選考の一般的な流れです。

文字だけで、どれだけ志望動機や、自己PRに熱を込められるかが勝負となってくるでしょう。

書類選考を突破すれば、その後は筆記テストや面接試験などが行われますが、面接は内定が出るまでにグループ・個人問わず数回行われることが多く、最終的な合否の大きな判断材料となってきます。

面接で重視されるのは、やはり精密機器メーカーに入りたいという思いの部分です。

「ものづくり」を行う製造業のなかでも、「なぜ精密機器業界なのか」を明確にすると同時に、業界研究を行って精密機器業界の立ち位置や現状を確認しておきましょう。

また、志望先企業の事業内容や製品の特徴、ビジョンなどまで理解しておくことが重要です。

精密機器メーカーへの転職を検討するなら、転職エージェントに相談してみよう

未経験や中途で精密機器メーカーを目指す場合には、転職エージェントに登録しておくのもおすすめです。

メーカー分野に強い転職アドバイザーから、業界情報を聞くことができたり、精密機器メーカーの「非公開求人」の情報を得ることができます。

まだ転職するか迷っている、そもそも精密機器メーカーが自分に合っているか不安という段階でも、専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができます。

リクルートエージェントは、転職エージェントの中で最も求人数が多く、転職実績もNo.1となっているので、まず登録しておきたいエージェントです。

また、20代の方や第二新卒の方は「マイナビジョブ20's」に登録してみるとよいでしょう。

20代を積極採用している企業の案件が多く、専任キャリアアドバイザーによる個別キャリアカウンセリングを受けることができます。

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