パティシエの働き方の種類とその特徴

パティシエの雇用形態

パティシエの働き方はさまざまですが、一人前のパティシエとなった多くの人は、洋菓子店やホテルなどに就職し、正社員の形で働いています。

しかし、パティシエとして働き始めたばかりの新人、つまり見習い期間中はアルバイトや契約社員からスタートする人もいるなど、現場にはさまざまな雇用形態のパティシエが存在します。

また、パティシエは派遣として働くことも可能で、派遣のパティシエは、派遣先となる洋菓子店や飲食店などで洋菓子づくりに携わります。

パティシエのなかには将来的に独立開業をしたいと考えている人も多く、正社員などで経験を積んだ後、自分の店を出してオーナーパティシエになる道もあります。

一方で、会社員など別の仕事をしながら副業として洋菓子作りに携わる人もいます。

正社員のパティシエ

洋菓子専門店やホテルなどで正社員として働くパティシエは、ケーキ作りや接客などの実務だけでなく、売り上げの管理や部下の育成、品質の管理といったお店に関わる業務全般を任されます。

新人のあいだはアルバイトと同じような雑務が多くなりますが、正社員のパティシエは経験を積みながら勤務先からキャリアアップのフォローを受けられるケースが多いです。

正社員は仕事量も多く責任も大きくなりますが、業務の幅が広がるため腕を磨きやすいといえます。

将来的に昇進や独立を目指しているのであれば正社員として働くのがよいでしょう。

正社員のパティシエになるには?

正社員のパティシエになるには、正社員の募集をおこなっている求人に応募するか、製菓専門学校から紹介を受けて就職をする方法が一般的です。

洋菓子店やホテルなどの求人では応募者に実務経験を求めるところが多いですが、なかには未経験者でも正社員として採用するお店もあります。

ただし、未経験者の場合は正社員でも給与はあまり高くないでしょう。

製菓専門学校から正社員のパティシエを目指す場合は、進学する学校の就職サポート・就職率・就職先などを確認しておくことをおすすめします。

正社員の給与・待遇

正社員として採用されても、あまり高い給与は期待できないのがパティシエという職業の現状です。

製菓学校を卒業して新卒で就職する場合、初任給は20万円に満たないことがほとんどで、個人経営の小さなお店では15万円を切る場合もあります。

しかし、非正規社員とは異なり社会保険や休暇などの福利厚生がしっかりしている点は、正社員のメリットだといえます。

ホテルやお菓子メーカー、ブランド力のある専門店などに勤務するのであれば、残業代や手当がきちんと出るところも多く、月給20万円を超えるかもしれません。

一般的な会社員よりも高い収入を得たい場合は、経験を積んで実力や知名度をつける、企業内で役職に就く、独立をしてお店を繁盛させるといった努力が必要となるでしょう。

派遣として働くパティシエ

派遣のパティシエとして働きたいと思った場合には、パティシエの人材派遣サービスを手掛ける人材派遣会社へ登録をする必要があります。

最近では、飲食業界専門の派遣会社も増えており、そうした派遣会社ではパティシエとしてのスキルを持った人を歓迎しているようです。

求職者は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先に派遣されて、そこで任された仕事をこなしていきます。

洋菓子製造の現場では、急遽人材が足りなくなった、繁忙期で一時的に人手がほしいといった場合に、派遣のパティシエが求められるケースが多いようです。

派遣の場合はアルバイトとは異なり、即戦力になれる人の需要が大きいため、未経験者が派遣のパティシエになるのは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

どんな人が派遣で働くの?

派遣で働いているパティシエは、独立準備のために一時的に仕事を求めていたリ、さまざまな職場を経験したいといった考えを持っている人が多いようです。

あるいは、何らかの事情でフルタイム勤務は難しいけれど、パティシエとして培った技術を生かして働きたいといった人があえて派遣の形を選ぶこともあります。

給料や待遇について

派遣のパティシエの給料は一般的には時給制となっており、能力や経験に応じて時給1,000円〜1,500円程度が相場となっているようです。

ただし、人材派遣のなかでも「紹介予定派遣」という種類の形では、派遣契約終了後、正社員や契約社員となることを前提として働くため、月給制で給料がもらえることもあります。

待遇については交通費支給や食事補助、制服貸与などが一般的で、そのほか社会保険や社内研修などは案件によって異なります。

アルバイトのパティシエとして働く

パティシエを目指す場合、まず製菓の専門学校で学んで基礎を身につける人が多いですが、必ずしも専門学校に通わなければいけないというわけではありません。

実際、未経験者を受け入れる洋菓子店や企業も多く存在しており、ゼロの状態から「パティシエ見習い」として現場で修業を積むことも可能です。

そういった場合、基本的には正社員としてではなく、アルバイトの形からスタートすることが一般的です。

アルバイトは、正社員と比べて待遇面は劣りますが、正社員ほど時間の拘束も厳しくなく、自分の時間を自由に使えることから他の仕事と掛け持ちする人もいます。

アルバイトのパティシエの仕事内容

アルバイトとしてパティシエ業務をする場合、未経験であれば最初は簡単な雑用になります。

その後、徐々に洋菓子作りにおける大切な部分を任されるようになり、真面目にこなしていれば1年後にはある程度のものを作れるようになるでしょう。

ただし、有名な店舗の場合だと2年間はケーキを作らせてもらえず、ホールや経理など、製菓作りそのものとはまったく関係ない業務から経験を積んでいく場合もあります。

技術を磨き、ステップアップを目指す

パティシエとして十分な技術がある人でも、複数のお店でアルバイトを掛け持ちしている人がいるのが、パティシエの特徴です。

洋菓子の作り方や食材は店によって異なるため、さまざまな店で働くことによって、それぞれの店の製法を覚え、自分のものとしながら腕を磨いているのです。

パティシエは職人の世界です。

将来の独立を目指す場合、いろいろな店舗で働くなかで得た経験が財産となり、自分自身で「こういう店を出したい」という思いが明確になり、自ら道を切り開いていくことができるでしょう。

アルバイトの時給や待遇は?

パティシエのアルバイトの給料は、都市部の店舗あるいはレストランであると、時給1,000円前後からスタートする場合が多いようです。

アルバイトとはいっても、専門的なスキルが求められる仕事であることから、ある程度の経験を積むと時給1,200円ほどにアップすることもあります。

雇用保険や労災保険、その他交通費支給などの待遇については店舗や企業によって異なるため、よく確認しておいたほうがよいでしょう。

努力次第で正社員になるチャンスも

未経験スタートのアルバイトであっても、同じ店舗で長く勤務していると、実力や人柄が認められれば正社員として働けるチャンスも出てきます。

そのためには、働き続けている店舗のことが大好きで、店をより良くしていきたいというモチベーションを持ち続けていることが必要です。

パティシエは腕さえあればどこでも働くことが可能ですし、ステップアップしていくチャンスはいくらでも転がっていますが、まずは置かれた環境でしっかりと成果を出すことも大切です。

もっと良い居場所を求めてむやみに職場を移っているようでは、なかなかチャンスも掴めません。

自分はどう進んでいくべきなのかしっかり考えてから、行動に移すのが得策です。

副業でもパティシエになれる?

パティシエというと、ホテルや洋菓子店、レストランなどに勤務して働いていたリ、自分で店を出して経営をしながら洋菓子作りをしている姿をイメージする人が多いはずです。

パティシエの仕事一本でやっている人はたくさんいますが、一方では、他に本業といえる仕事を持ちながら、副業でパティシエをしている人もいるようです。

ここでは、副業のパティシエとしての働き方や、仕事の見つけ方などを紹介していきます。

副業のパティシエになるには

「副業」といっても、技術職であるパティシエの場合、個人のスキルレベルによって、どのような仕事に携われるかは変わってくるはずです。

製菓専門学校などで洋菓子づくりについて基礎からしっかりと学び、現場での経験を積んで即戦力として働けるほどの実力を備えた人であれば、多くの店舗で優先的に雇ってくれることでしょう。

副業として働くのであれば、休みの日などにアルバイトや派遣の形で働くのが一般的です。

また、洋菓子製造の専門的なスキルを生かして、インターネットを利用した通販で洋菓子を作り、販売するビジネスを行う人もいます。

あるいは、週末だけお菓子教室の講師をするといった働き方も可能です。

しかし、本業で副業が禁止されている場合、勝手に副業をすると大きな問題につながってしまうこともあるため、よく確認しておく必要があります。

パティシエが副業をするケースも

すでにパティシエとして働いている人が、何か別の仕事を副業として行うケースもあるようです。

パティシエは、とくに新人や見習い期間中はとても給料が安く、手取りで15万円にも満たないほどの収入しか得られないことがあります。

そのため、少しでも収入を増やすために空いた時間を使って別のアルバイトをしたり、在宅でできる仕事(データ入力など)をしたりすることが多いようです。

しかし、見習い期間のパティシエは早朝から夜遅くまで働くことになり、休みも少ないため、なかなか思うように副業をするのも難しいといわれています。