製菓専門学校とは(読了時間:5分56秒)

お菓子作りを勉強したいと考える人たちが通う製菓専門学校。実際、そこではどのような勉強ができ、卒業後はどのような仕事に就くことができるのでしょうか。

このページでは、製菓専門学校で学ぶことや学費、卒業後の進路などについて紹介していきます。

製菓専門学校とは

製菓専門学校では、おもに洋菓子作りにおいて必要とされる知識・技術を学ぶことができます。

製菓に使う材料や衛生の知識などの「理論」はもちろん、お菓子作りの技術を磨くために「実習」を重視したカリキュラムとなっていることが特徴です。

製菓専門学校では、卒業後に製菓の仕事に就くこと、つまり製菓業界への就職活動を成功させるために必要な勉強をしていきます。

学校によっては在学中に「製菓衛生師」などの資格取得も目指すことができ、資格を生かして就職活動を行うことが可能です。

ただし、洋菓子作りの仕事では資格よりも技術や経験が重視されるため、まずは現場で必要とされる基礎的なスキルを身につけていくことが、製菓専門学校の目標といえます。

製菓専門学校で勉強すること、授業科目

製菓専門学校の授業は、大きく「理論」と「実習」の2種類に分けることができます。

理論の授業では、製菓理論、食品衛生、栄養学、マーケティング、サービスなどの科目があります。

実習では、さまざまなレシピを用いながら実践を繰り返し、自分で洋菓子を作り上げていくための技術を磨きます。

製菓専門学校のカリキュラムは、座学よりも実習により多くの時間が割されているケースが多く、校内の実習施設をはじめ、洋菓子店などプロの製菓現場で洋菓子製造などを経験できる学校もあります。

また、学校によっては海外研修が行われ、在学中にヨーロッパなどの洋菓子店で働く体験をすることができます。

製菓専門学校のカリキュラムは1年制もしくは2年制のところが多く、1年制であれば、最短でパティシエになるための基礎が学べます。

2年制では時間がある分、さらに高度な製菓の勉強をしていくカリキュラムとなり、なかには製パンや和菓子、ショコラティエ、商品開発といったような、製菓と関連する幅広い勉強ができるような学校もあります。

海外研修が行われるのも、2年制の学校が多いようです。

製菓専門学校から目指せる職業・仕事

製菓専門学校で学ぶ人の多くは、洋菓子作りの職人、つまり「パティシエ」になることを目指しています。

パティシエになるために必ず学校に通わなくてはならないわけではありませんが、製菓専門学校では洋菓子作りの基礎的な知識や技術を身につけることができ、卒業後に即戦力として働くことを目指す人が多くなっています。

また、業務で役立つ各種資格取得も目指すことができます。

また、一部の製菓専門学校には「製パン」の専門的な勉強ができる学科・コースを設けられており、そちらで学ぶ人は「ブーランジェ(パン職人)」を目指すことが一般的です。

製菓専門学校の学費、費用

製菓専門学校の学費は、1年制と2年制の学校でも大きく変わってきます。

年間でかかる学費は150万円~200万円程度がボリュームゾーンとなっていますが、初年度については入学金として20万円前後が必要になるため、次年度以降よりも学費が多く必要になります。

2年制の学校であれば、卒業までに必要な学費は350万円~400万円程度となってくるでしょう。

このほか、教材費や実習で使用するユニフォーム代、調理用具代などが別途必要になることもあります。

夜間部の製菓専門学校の学費は、昼間部よりもやや低めになっていることが多いです。

製菓専門学校の学費は全体として、学校によってだいぶ違いが出ていることが特徴です。

著名なパティシエを多数輩出しているなど、知名度のある学校ほど学費が高くなっている傾向にありますが、その分、経験豊富な講師に教わることができたり、実習が充実した内容になっているなどメリットもあります。

製菓専門学校の就職先、就職率、卒業後

製菓専門学校を卒業した人たちの代表的な就職先としては、洋菓子店や洋菓子工場、カフェ、レストラン、ホテルなどが挙げられます。

洋菓子を提供する場所は数多くあるものの、ひとくちに洋菓子店といっても、チェーン展開する大手企業から個人店まで規模もさまざまです。

企業に就職し、会社員のパティシエとして安定的に働く人もいれば、師匠と呼ばれるような先輩パティシエに直接弟子入りして、個人的に修業を積んでいくような人もいます。

いずれにしても、一人前のパティシエになるには時間がかかるため、各職場でさらに腕を磨いていくことになるでしょう。

なかには卒業後に海外留学をしてヨーロッパなどでさらに修業する人や、ある程度の経験を積むと独立して自分の店を出す人もいます。

製菓専門学校の入試、志望動機、面接

製菓専門学校では、「一般入試」「推薦入試」「AO入試」が一般的に行われています。

製菓専門学校に進学を希望する人は、「パティシエになりたい」という思いを持っているケースが大半ですが、入試では面接などを通じて志望動機が問われることがほとんどです。

志望動機を考える際には、ただ「なりたい」というだけではなく、「なぜ、なりたいのか」まで踏み込んでいきましょう。

洋菓子と自分との関わりや、洋菓子に感動したエピソード、パティシエという仕事に魅力を感じる理由、どんなパティシエになりたいのかなどを具体的な言葉にまとめることが大事です。

また、さまざまな製菓専門学校があるなかで、受験先の専門学校を選んだ理由も明確に伝えられるように準備しておきましょう。

製菓専門学校のオープンキャンパス

製菓専門学校のオープンキャンパスでは、学校説明会や学校見学、入試相談などが行われているほか、体験授業に力を入れている学校も多くあります。

体験授業では、製菓専門学校の授業のなかでも「実習」の体験が主となっており、普段の実習の雰囲気を感じたり、プロの講師から洋菓子作りの基礎の一部を教えてもらったりすることができます。

オープンキャンパスに参加する最大のメリットは、学校の雰囲気をより深く理解することができる点です。

どのような施設があるのかを確かめられたり、講師や在校生とのコミュニケーションをとる機会にもなります。

また、学校によってはオープンキャンパスへの参加がAO入試の応募資格のひとつになっていることもあります。

志望度の高い専門学校については、できるだけ積極的に参加することをおすすめします。

夜間の製菓専門学校

製菓専門学校は、日中の時間帯に学べる昼間部のほか、夕方以降に授業が行われる夜間部もあります。

製菓専門学校の昼間部は1年制もしくは2年制のところが多いですが、夜間部は昼間部に比べると1日あたりの授業時間が短かったり、学校によっては週に3日程度の授業であったりすることから、2年制や1.5年制が一般的となっているようです。

夜間部では、限られた時間で効率よくスキルを習得するためのカリキュラムが用意されており、実習に力を入れている学校が目立ちます。

昼間に通学するのが難しい人、とくに実践力を磨きたいという人には向いているといえるでしょう。

夜間部の学生は、飲食業界とはまったく異なる仕事をしている人が、働きながらパティシエになるために夜間部に通うといったケースも目立ちます。

1年制の製菓専門学校

製菓専門学校は、大きく分けると「1年制」と「2年制」の2種類の学校があります。

どちらも洋菓子作りの基礎から実践まで学べるという点で違いはありませんが、1年制だと最短距離で製菓について学ぶことができ、いち早く就職ができるところにメリットがあります。

2年制よりも学費が抑えられるという魅力もあります。

すでに製菓の仕事の経験がある人がキャリアアップのために専門学校に通うような場合や、ある程度の知識や技術は持ちながら製菓衛生士の資格取得を目指したいなどの場合には、1年制でも十分に安心して勉強ができるでしょう。

ただし、2年制に比べると高度な製菓技術の勉強をすることは難しくなりやすいといったデメリットもあるため、それぞれのカリキュラムなどを比較して学科選びをするとよいでしょう。

製菓専門学校では、将来パティシエを目指す人が多く通っており、基礎から洋菓子作りの勉強をしていくことができます。

学校によって具体的なカリキュラムには違いがあり、なかには製パンやカフェメニューなどまで広く学べる学校もあります。

それぞれの学校の特徴を見比べながら、自分に合う学校選びをしてください。

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